大先輩小坂・手袋の流儀

2025.11.13
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銀座。
世界一の都会、とも呼ばれる東京の中央区、いわばど真ん中にある。

この街で暮らす一人の青年、大先輩小坂は洋服屋で働いている。

ブレザーを着たなんともアイビーな後輩に裾上げをしてもらうその姿。
銀座で暮らす人々はこの光景を何度目にしたことだろうか。

そんな大先輩小坂、今年は彼の冬の装いに必須のワードローブともいえる手袋の買い足しを果たした。

KURODA(クロダ)のディアスキングローブだ。
今シーズンの新作であり、既にシープスキンを持っている大先輩小坂にとっては決まりきった選択肢、否答えだった。

まずポイント、と呼ばれる三本線が目を引く。伝統的な装飾であり、シンプル過ぎないデザインに仕上げてくれる。彼曰く、魔法の三本線、だそうだ。

そして特筆すべきは表面で革を縫い合わせるゲージ縫い。
ツルっとした雰囲気ではなく、どこかラギッドな。それでも革の表情が上品だから、大先輩としての威厳を崩さない。

しっかりと絞りの効いた口。自分の周りを固める人間も口の堅い人間であってほしい、という彼の想いが、自分の選んだ手袋のディテールにも表れているのだ。

この日の小坂の装いは、全て手袋を主役にするため、のコーディネートだそうだ。

「タフでいたい。ラギッドでいたい。大人でいたい。そしてーーー」

「大先輩でいたい。
アイテムがすべての要素を持つことは基本的に出来ない。ドレスでラギッドなのにパンチが効いてるGジャンがないようにね。でもこのクロダの手袋は、上記で申し上げた願望、要素を少しずつ所有している。それが効くんだ。」

「ts(s)のコートの袖口から覗く黒の革の上品な光り方が艶やかで、自信をくれる。非常に生地感、というより世界観と合っている気がする。そんな器用な手袋を、愛していきたい。」

大先輩小坂は今日も銀座の街を征く。

手先を黒く染め上げて。

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この記事を書いた人 坂本
エキサイティングな銀座店でお待ちしております。