『日本のジーパン』を読み、711を穿く

2025.11.28
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やっほー柴田です。

最近RESOLUTE711を買ってgokigen。
毎日ルンルンだから、いつも少し宙に浮いてる。やったね。

んで、じゃあこれを機に林さん本出してるし読んでみよっかなと思って読みました。このRESOLUTEに魂のエキスブチ込んでやるってつもりでね。

タイトルは『日本のジーパン』(光文社新書)
率直にとってもおもしろい本!

構成は大きく3つに分けられる。まず、RESOLUTEとはなんぞや。次にLevi'sに始まるジーンズの歴史的変遷と日本での受容、最後にRESOLUTEにたどり着くまでの林さんの遍歴(←このパートが超ハクビ)。

おもしろいなあって思ったポイントをつらつら書いていこう。

『TAKE IVY』

『TAKE IVY』って伝説的な写真集があって、林さん世代はこの本を目を皿にしてコーディネートを盗んでいったらしい。
で、これ銀座店に飾られてあるんですよ。そんなすごい本だとは知らなくってずっとスルーしてた。せっかくだから林さんの言う「一枚だけ、ジャケットを着てローファーに濃い目のジーパンを合わせて自転車を押す学生の写真」、探した。

あった。これだ。
「労働者がワークブーツにジーパンを合わせるスタイルとは全く異なる、あくまで品よく、知的なスタイル」。なるほどね~すでにRESOLUTEに結実するすらっとしたジーンズの萌芽が感じられる。こういう換骨奪胎っていうか、デペイズマン的に文脈を外していくのってカッコイイよね。

てことでZABOUに置いてます、この写真集。調べると古書でもけっこう値の張るこの一冊、見にいらしてくださいな。

資本主義から救い出せ!

戦後、軍の払い下げ品として輸入され、アメリカへの憧れも混じる形で人気を博したジーンズは、1970年にはすでに資本主義の要請する合理性と効率化の波に蝕まれていた!

「なんかちゃうねんな。」師匠の頭にはもちろん「あの頃」のLevi's 501が…。
もはや本家Levi'sも大量生産に伴う生地の変化で本来の持ち味を失いつつあった!

「違う! オレは昔の501が作りたいんや!」

この情熱が林師匠を突き動かし、生地や職人を求めて西に東に奔走させたのだった!
読むとほんとにわかります。師匠、理想のジーンズを追いかけていろんなとこ駆けずり回ってんのが。

そうして出来上がったDENIME、そしてRESOLUTE…。

一本数十万はくだらないオリジナルの501を何本も買い込み、バラバラに解体し再構築するという反時代的試みの数々。

「万国の労働者よ団結せよ!」

カール・マルクス『共産党宣言』

この血のにじむような努力を聞くと、まるでRESOLUTEを穿いてるだけで合理主義に抗しているような気がしてくる。
味わいってやつを取り返すんだ。

こんなセリフも飛び出す。
「日本人の肌は非常に繊細な感覚を持っていますからね。」
そうだ、オレたちはそれだけのポテンシャルを秘めているんだ。全身で感じないテはないってワケ。

「たかがジーンズや!」の神髄

こんなエピソードが語られる。

ある社長が買ってきたという1800年代のLevi's 501(当時としても数百万円するとかいう歴史的なシロモノ)を見た林さんは

「なんや、きったないボロやなあ。」

って思ったそう。

これがいちばん心に残ったかも。いかにも林さんらしいな、って思ったから。

坂口安吾が「価値もよく分かってねえ神社仏閣を後生大事にとっといてるくらいならとっととブチ壊して今必要な駐車場でもクラブでもブッ建ててガンガン使った方がよっぽど精神的に健康だろ」って言ってたのを思い出した。

今使えなきゃ。歴史の纏う神秘のベールをありがたがるのはジーンズの本来の在り方とは違うんだ。

RESOLUTE、それはまるで「戦争に勝つ」その一点のためだけに造られた戦艦が齎す美に似ている。



…そしてたしかにSOULはブチ込まれた。
これからどんどん穿いていくぞ。

最後に惜しい! ってとこをひとつ。
この本、語尾が全部ですます調なんですよ。「林師匠こんな喋り方せえへんやろ」って読書中ずーっと引っかかってた。そこは関西弁であらまほしけれ。オレが全部林さん喋ってるみたいに二次創作しちゃおっかな。
でもでも、林さんの昔話パートはかなり関西弁多め! やったぜ!
そういう意味でも白眉ってわけだ。

というわけで、みなさんもぜひこの本読んでRESOLUTE穿いていきませんか?

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経過報告はその都度しますね。

それでは~

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この記事を書いた人 柴田辰吉