【インタビュー記事】NAVAL WATCH(ナバルウォッチ) 時計づくりの裏側

11月22日(土)から開催される『NAVAL WATCH POP UP SHOP&Barkoutsiders collaborationAuthentic Field Watch"HOWL 002"受注会』に向けて、今回改めてナバルウォッチジャパン代表の祐辻氏にお話を伺い、時計がどのように生み出されているのか、その裏側を取材させて頂いた。

普段見えてこないデザインの工程や、一本の時計が出来上がるまでのこだわりを伺う中で、ブランドの核がどこにあるのかが少しずつ見えてきた。

ナバルウォッチの時計づくりは、まずミリタリーの資料や昔のアーカイブを丁寧に読み解くところから始まる。
そこからデザインが生まれていくのだが、祐辻氏いわく「ただのヴィンテージのコピーでは面白くない」。

古い時計をよく観察し、「ここを少し変えたらもっと良くなるはずだ」という視点で再構築していく。
いくつものヴィンテージの魅力を一つのモデルへ自然にまとめ上げるセンスとバランス感覚は、時計を熟知する同氏ならではだ。

『一からデザインを起こす』
実際のデザインワークに入ると、ここからがまたユニークである。
文字盤は イラストレーター を使ってゼロから描き起こすのだが、その工程は驚くほどアナログで地道。ケースサイズやベルトの仕様も、この段階で少しずつ形にしていく。

今回、制作途中のデザインが無かったので、完成デザインをいくつか見せて頂いた。



特に印象深かったのが、文字盤の数字(インデックス)。
既存のフォントは使わず、古い資料を一つひとつ見比べながら手作業でトレースしたり、手書きで描き直したりして仕上げていくオリジナルである。数字の太さや角の丸みなどもすべて“自分の目”で決める。時間はかかるが、時計の良し悪しに関わる部分である。

分厚いフォントブックを見せて貰った。既存のフォントではこのヴィンテージの雰囲気はなかなか出ないのだそう。

本来ならデザイナーや担当者を分けるのが一般的だが、ナバルウォッチではこれらをすべて祐辻氏が一人でこなす。
洋服で言えば、企画からデザイン、パターン、最終のシルエット調整まで全部ひとりで進めるようなもの。時計ブランドとしては珍しいのではないだろうか。

文字盤の数字やインデックス、そして針に使われている蓄光塗料は、根本特殊化学工業の「LumiNova(ルミノーバ)」。
名だたる時計ブランドも採用する高品質な蓄光で、暗所での視認性は折り紙つきだ。
ナバルウォッチでは、ただ明るく光れば良いというだけでなく、デザインとしての“雰囲気”も大切にしている。
ヴィンテージ感をより自然に出すために、あえて顔料をブレンドし、少しアイボリーがかった色味に仕上げているモデルも多い。
新品なのにどこか使い込まれたような、あの絶妙な風合いを再現するための工夫だ。

さらに針とムーブメント選び。
針はオリジナルデザインのため、重さとムーブメントのトルク値(回転力)とのバランスを慎重に調整する必要がある。ごく僅かなズレでも時間の正確さに影響してしまうため、見た目と性能の両立を図りながら細かく検証していく。

針のカタログ。これもかなりのバリエーションがある。針もオリジナルでデザインを起こすことが多いので使わない場合も多い。

新しく型を作る場合は、このようなモックアップを作成することも。

さらに細かい調整を重ね、時計が完成していく。
洋服屋に並ぶ時計
ナバルウォッチというブランドのあり方は祐辻氏の”時計”に対する考え方も色濃く反映されている。
祐辻氏は、若い頃から筋金入りの“洋服の人”でもある。
DCブームの熱気をリアルタイムで味わい、20代にはロサンゼルスへ渡り、あのショーン・ストゥーシー宅に突撃訪問した事があるとかないとか・・・

ストリートからクラシックまでを横断してきた経験が、彼の“物づくりの目”をつくっている。
そんな人物が作る時計は、高価で身に着けるのに気を使ってしまうようなものではなく、洋服を選ぶのと同じテンションで手に取れる時計であり、服と一緒にスタイリングが完成するような存在だ。

「ファッションの延長として自然に選べる時計」。ナバルウォッチの時計はどこか“洋服的”な雰囲気をまとっている。
ミリタリー、ワーク、スポーツ、アメカジ……そういった服の“空気感”と自然に馴染む時計。
もちろん、ZABOUの服との相性はばっちりだ。
是非この機会にナバルウォッチを手に取って見てください。
オンラインショップは一足早く、本日から商品を掲載しております。
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