【寓話】スマイルが教えてくれたバッグの話
むかしむかし、ではなく、ついこのあいだの話。
東京都中央区銀座にタイチョーくんという若者がいました。
タックインがトレードマークで、週末は決まって近所のカフェでラテ片手に本を読んでるような、月一でストリップに行くような、ちょっと文化系な男の子です。
ファッションもきれいめ一辺倒、ミリタリーとかワークとか「土臭いのはちょっと…」と敬遠してきたタイプ。
そんな彼の隣に、いつもにこにこしている「スマイル」こと小林くんがいました。とにかくニコニコしているのに、着てるものや持ち物はどこか玄人っぽい。今日もまた、変わったバッグを手に持ってタイチョーくんの前に現れました。
USタイプヘルメットバッグ

「なにそのバッグ?ずいぶんでかくてゴツいな…」
「これ?ヘルメットバッグ。もともとはアメリカ空軍が使ってたやつ。レプリカだけど、作りも雰囲気もバッチリなんだよ」
「へぇ。…ていうか、軍ものか。やっぱちょっと俺には無理かもな。土臭いし、そういうの似合わんし」
スマイルはニコニコしながらバッグを開けて、なかからノートPCやら名刺入れやら手帳やらを次々と取り出しました。


「仕事道具、これ全部入る。うちポケもあるから整理しやすい。しかもショルダーストラップがあるから両手空くしね。」

「……なんか意外と便利そうだな」
「ブラックならそんなに“軍モノ感”出ないし、むしろ都会的に見えるでしょ?あとさ、今日スーツ着てるの見たけど、ネイビーのセットアップにこれ合わせたら、絶対ハマると思うよ。なんならオリーブは綺麗目カジュアルにもバッチしハマるし。」

「まじで?…っていうか、お前この前もトートからこのバッグに変えたって言ってなかったっけ」
「うん。収納多くて、書類も折れないし、地味に軽いのもポイント。」
タイチョーくんは、しばらく無言でスマイルのバッグを見つめました。
「……おれ、ちょっと偏見だったかも」
「そういうもんだよ軍モノ=ミリオタ向けじゃないの。ちゃんと理由がある機能美。それを活かせるかどうかは、持ち主次第なんだ」

その日、タイチョーくんはスマイルのバッグを試しに持ってみて、「うわ、思ったよりしっくりくる」と驚きました。
そして後日、彼の手元には、新品のヘルメットバッグが届いていたとか、いないとか。
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次にこのバッグを手に取るのは、もしかしたら、あなたかもしれません。
