【寓話】足元の革命

とある梅雨。

銀座の外れに、おしゃれが命のタイチョー君が住んでいました。
彼はいつも軽くて薄くて、足首の見える靴を着用しておりました。

「防水?ダッサ。ごつくて重いんでしょ?どうせ蒸れて履かなくなるのがオチでしょ。」

そういって、雨のが降る日は足元びしょ濡れで外出し、足元から跳ねる水たまりに文句ばかり言っていました。

「くそっ!また靴下まで濡れた!全部水たまりのせいだ。」

そんなある日、銀座一丁目駅からドスドスと歩いてくるキングが現れました。足元には「MOISTHROUGH360」と書かれたかっちょいいスニーカー。

「お前、その靴で走れるの?」

「走れるどころか、濡れた道も水たまりも、俺にはただの‘‘地面‘‘だ。」

そういって、キングはタイチョーをおぶり、水たまりだらけの都道304号線を走り出しました。
それも驚くほど軽快に。

「待てよキング!蒸れないの?重くないの?」

「この靴は靴内に湿気がたまりやすい防水フィルムの代わりに通気性の優れた防水素材を使用することで、
防水性と通気性を両立させた新しい通気防水システムを採用しているんだ。まさにイマドキの防水ってとこだ。」

皇居周りまで行って一周して帰ってきたころ、タイチョーは泥だらけの自分の靴を見下ろし、ぽつりとつぶやきました。

「偏見だけで、決めつけていたのかもな。」

あくる日の銀座。

雨がしとしとと降る街の中で、軽快な足取りを見せている色眼鏡をかけた青年。

その足元にはこう書かれていました。
MOISTHROUGH360と。

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坂本

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