こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
暑過ぎるので、近場のコンビニくらいならタンクトップ一枚で出掛ける今日この頃。
岡安さんに「隣を歩きたくない」と言われたり、すれ違いざまの女子中学生達に「キモッ」と言われる等、その活躍は多岐にわたっております。
それでも止める気にはなれないのが困ったところで、一人でタンクトップ活動に勤しむ孤高の様は、牝馬だてらにダービーを制覇したウオッカのよう(過言)。
誰も行かない道を行け。
茨の中に答えはある。
とは、彼女の功績を讃えたJRA渾身のキャッチコピーですが、僕の行く茨の道の先には何が待つのでしょうか。
答えはSaint James(セント・ジェームス)のピリアックです。
やっぱりタンクトップ一枚はダメでした。
周囲の人にも気を遣いながらお洒落を楽しむのが紳士の嗜み。
茨のタンクトップ・ハイウェイから下道に降りて、法定速度の範囲でかっ飛ばしましょう。
となると、地の薄いカットソー、ひいてはピリアックが良い塩梅です。
ブランドで最も薄手の生地です。
細番手ならではの光沢ととろみが上品で「おフランス」って感じです。
ウェッソンやナバルと違い、ユニフォームとしてのルーツを持たないピリアック。
それらに要される非常なタフネスの代わりに、タウンユースへの配慮としてのとろみを詰め込むことができたのでしょう。
時期に即した涼しさと、「普通に格好良い」感じのダブルパンチ。
これですれ違いざまの女子中学生達に「キモッ」と言われた日には、世界を呪っても誰にも文句を言わせません。
薄手の生地感を活かしたレイヤードで。
ガシガシ系には出来ない芸当です。
無地もエエ感じです。
柄の主張の少ない分、生地のとろみがよく分かります。
もちろん一枚で着たってイケイケです。
こういうコーデがよりリアルです。
生地の薄さばかりに終始してしまいましたが、ディテールも秀逸ですよね。
ガシッとした生地が主流のバスクシャツのディテールをこの生地で楽しめるのであれば、ある種のアイデンテティを確立しています。
ボートネックは涼し気で良いです。
クルーネックにはないエスプリが宿ります。
タンクトップと抱き合わせで着ても良いと思います。
画像はウェッソンですが、ネックに違いはありませんから見え方は一緒です。
女子中学生達の言葉のナイフに傷ついた僕のハートを優しく受けて止めてくれるピリアック。
茨の道よりも、「定番」という信頼できる舗装道を行くのが良いのでしょう。
ごめんな、ウオッカ。
俺は皆が行く道を行くよ。
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。