アウトドウェアをカジュアルに取り入れる流れはいつから始まったのか。
日本にアメリカンカジュアルが入ってきた1960年代後半。

アメリカ合衆国北東部に位置する、名門8大学の学生の生活を追った写真集「TAKE IVY」に記されている通り、
それまで紺ブレにフラノのスラックス、ローファーを身に纏った学生のイメージとは違い、アメリカの学生のスタイルは実にラフ、いや合理的であった。
勉学以外にもスポーツやアウトドアに打ち込むアメリカの学生のライフスタイルをそのまま投影するかのように、アメリカントラディショナルに合わせる様々なアイテムの数々。着崩しの美学というものを日本人の目に、そして心に焼き付けた。

時は過ぎ現代。
アウトドアウェアは随分と進化し、機能性や見た目も変化する中で、クラシックな見た目はそのままリーズナブルな価格で作り続けるメーカーを、今回は紹介しようと思う。
L.L.Bean(エル・エル・ビーン)

アウトドア愛好家レオン・レオンウッド・ビーン(L.L.Bean)によって1912年、メイン州フリーポートにて設立される。
当時から合理的ともいえる見た目と機能性のアウトドアウェアを多く展開するが、特筆すべき点はその多くが今でも残り続けているということ。
ZABOUで展開するL.L.BEANの製品の数々は、そんな古き良きアメリカンアウトドアを彷彿とさせる見た目、現代社会においても使いやすいという観点からセレクトされている。
ようはクラシックな洋服に合うか、そうでないか。
そんなL.L.Beanのコレクションを見ていこう。
カスコベイ ボートモック

ボートシューズ、デッキシューズと呼ばれる濡れた甲板の上でも滑りにくいソールを配したシューズの事を総称してこう呼ぶ。

L.L.Beanでは長く展開するこの形も、古着屋などでは見たこともあったが、昨年久々に登場。
待ち望んでいた方も多かったのか、入荷後すぐ完売。
今年はある程度ストックしておりますが、それでも動きの速いアイテム。

新品を、それもこの価格で履けるということに、喜びを隠せない。
季節的には春夏の商材。ですが、ソールはアッパーと同色のものを選んでおりますので、季節関係なく履けるというのも嬉しいポイント。
まずはデニムと合わせて、季節進めばバミューダショーツなんかと合わせるのもクラシックで良い。
実はチノパンや軍パンとの相性も抜群。

●パンツ RESOLUTE(リゾルト) サイズ:30×29 ¥23,100-
●シューズ L.L.Bean(エル・エル・ビーン) サイズ:US7 ¥13,200-
素足履きも気持ちよい革靴。
ダブルエルチノショーツ 8インチ
そんなボートシューズと合わせて穿きたいチノショーツも入荷しております。
膝上丈の絶妙な長さのショーツ。この手のショーツはやや短めの方がカッコよかったりします。

見た目はクラシックですが、肌アタリの良いソフトなチノ素材。リンクルフリー(形態安定)の加工を施しておりアイロンなしでもセンターラインが残りやすく、パリッとしたスタイルが長続きします。

変わらない見た目と向上する機能性。こちらも長く続くブランドの特徴の一つ。
カスタマーの事を大事に考えるL.L.BEANらしい作りである。

バミューダショーツと呼ばれるこの短めの丈感。
アイビー定番アイテムも、トラッドブランドで中々見なくなったこともあり、是非トライして頂きたい。
夏場の革靴、デッキシューズやローファー、それにローテクのスニーカーとは非常にバランスが良い。

●パンツ L.L.Bean(エル・エル・ビーン) サイズ:32 ¥5,940-
●シューズ G.H.BASS(ジーエイチ・バス) サイズ:US11 ¥22,000-
モデル 身長185㎝ 体重72㎏ 足のサイズ約29㎝
今の時期ならではの長袖シャツとの組み合わせ、大人のための即戦力的ショーツ。
オリジナル Boat&Tote(ボートアンドトート)
L.L.Bean(エル・エル・ビーン)の顔ともいえる定番トートバッグ、
元々は氷を運ぶための用途として開発されたこちらは
マチを広くとり、とても頑丈な作り。今ではカジュアルな着こなしによく馴染むデイリートートとして広く愛されており、
開発から今まで、70年以上アメリカはメイン州にある自社工場で一点一点ハンドメイドにて生産されているロングセラーモデルである。

24オンスのガッチリとした強度の高いキャンバス地はこのトートバッグの最大の魅力で、普段使いからアウトドアまで様々なシーンで気兼ねなくガシガシ使える。

買った時の満足度は高く、それはそれで良いのですが、
最初は硬い生地感が、徐々にクタッとなってくる経年変化も楽しめる。

買う喜びと同時に所有する喜びまで味わえる。
ヘビーディーティーを体現するかのようなこのカバン。
ZABOUでは普段使いしやすいMサイズのみの展開。
グローサリートート

ラフに使えるトートバッグとして、こちらも既に定番入り。
同色のテープと、ブランドロゴの刺繍が小ざっぱりとして好感が持てる。

先程のBoat&Toteに比べ、10オンスと生地感も薄く、柔らかいこちらはメインバッグとしても、サブバッグ的な使い方もお勧め。


しっかりと大容量ながら、コンパクトにも持ち歩ける。
ポケットも付かない本当にシンプルな作りが故、用途が限定されない。

アメリカンアウトドアに学ぶ合理主義。
きっと突き詰めるとこういうものが次世代に残るのではないか、と気づかされる。
100年ブランドが持つ知識と洗練されたデザインは、多くの人々に受け入れられ今日まで残ってきた。
そのどれもが無駄がなく、そういったものは非常に画になります。
次世代に残していきたいとまで思えてしまう逸品は、実はあまり多いものではないのかもしれない。
これから続く、自分自身のストーリーに登場していてほしいアイテム達のご紹介でした。