皆さんこんにちは、本並です。
本日ご紹介致しますのは、マッカーサープロジェクト第三弾としてリングヂャケットでチノパンを作ったらどうなるか?を実証して出来上がった、リング製マッカーサーと通常展開のマッカーサーⅡがどう違うのかを解説していきたいと思います。
左がマッカーサーⅡ 右がリングマッカーサー
生地の違い
まずは生地の違いから。どちらも双糸の綾織りなのでウエポンと呼ばれる生地。ここは共通しております。
使われている糸に違いがあります。
リング製はスラブヤーン(スラブ糸)を使用しており、節があるのが特徴。ヴィンテージのような雰囲気を感じる生地となっています。仕立ての良さとウエポンの光沢感で野暮ったさを感じない仕上がりに。
マッカーサーⅡはストレートヤーンにコールドマーセ加工を施して、光沢の強い綺麗なフラットな仕上がり。
ディテールの違い フロント
まずはフロントのディテールから。
どちらも2プリーツのスタイル。プリーツはゆとりを持たせて可動域を確保するためのディテールですが、どのようにゆとりを持たせるかというところに両ブランドの違いが。
リングマッカッサーはプリーツをスッと下に落としてヒップに膨らみあまり持たせていないイタリアンな作りに。スーツファクトリーらしい作りです。
マッカーサーⅡにはホックが付いておりますが、こちらは代わりにタブボタンを採用。
内掛けの引きボタンは二段式。ウエストのグリップが上がるディテールとなっております。
対してマッカーサーⅡはプリーツを少し膨らませ丸みを出して外に生地を逃がすような作りに。
前カン、内掛け引きボタン、持ち出し。三点留めでベルトなしでもしっかりと安定して留まる仕様。
ディテールの違い バック
後ろにもそれぞれの違いがございます。
リング クラシックなフラップ無しの方ポケット。
ヒップにはダーツが2本。通常1本の場合が多いですが、2本の方が分散してヒップを丸く作れます。
スラックスパンツのようなV字スリット。カジュアルチノにはまず見られないスラックスのような仕立て。
マッカーサーⅡ 2つポケットで、片方にフラップが付きます。
こちらはダーツが1本ですが、Vヨークがダーツの役割を果たすといったディテール。
こういった細かなディテールがそれぞれのパンツを形作っています。
サイド
リングマッカッサーはアジャスターを採用。ベルトループはございません。
マッカーサーⅡはベルトループが付きます。
ベルト幅はリングマッカーサーの方が少し太め。
太い方がウエストのホールド感が高くしっかり留めるイメージ。これもスーツパンツのディテール。
ステッチ
たかがステッチ、されどステッチ。見た目を大きく左右する要素でございます。
ここも是非注目したいポイント。
リング AMFステッチと呼ばれる高級スーツに使われるハンドステッチを再現できる専用ミシンで縫われています。
スラックスのようなドレッシーな雰囲気。サイドシームと前立てに採用。
マッカーサーⅡ こちらは3㎜のステッチ。コバ1㎜、0.5㎜のカジュアルパンツとも違ったこれもまたバーンストーマーらしい独特なディテール。
内側
外側を見てきましたが、内側には外側以上に様々な違いがあります。まずは共通点から。
どちらもマーベルト2段式。下段にはプリーツがあり、窮屈感のない着用感。ウエストは硬い芯を採用しておりシャツが出にくいディテールとなっております。
パッと見ただけで分かりますが、リングマッカーサーには前の裏地が付いています。
滑りが良くなり、スレ防止の効果も。スラックスのディテールです。
更には一番摩擦の起こる股間部分にはシック(補強)が施されています。
オーダースーツなどに採用されるディテールで、チノパンに採用されることはまずないリングヂャケットならではの手の込んだディテール。
マッカーサーⅡは前立て裏に補強が施されていて、細部までぬかりのない仕上がり。
仕立て屋ならではのディテールです。
最後に、脇ポケの袋が必要以上に中で動かないように留めています。これもカジュアルのパンツではまずお目にかかれないディテール。
よくよく観察しないと気付けないところにも違いがありますね。
リングマッカーサー着用
サイズ感は着用した感じだとサイズ46でマッカーサーⅡのM~L、サイズ48でL~XLくらいのサイズ感です。
シルエットはマッカーサーⅡよりほんの少しだけ細く、スッキリとしてる印象です。
実はこちらの違いですが、BARNSTORMERの代表モンローさんこと海老根社長のインスタグラムでも詳しく解説して下さっています。
毎週ライブを行っており、毎回面白い話が聴けるので是非ご覧ください!
それでは、一味違ったコラボ限定マッカーサーをお楽しみください!