
九州は福岡、久留米市にて1873年に生まれたMOONSTAR。
月星という名前はご存じの方も多いのではないでしょうか。
自分自身が学生時代の頃、上靴と言えば月星といった具合に、実は幼い頃からお世話になっていました。
そんな月星は地下足袋から始まりゴム産業など様々な経緯を経て、現在は国産スニーカーを生産しております。

現在ではとても少ないヴァルカナイズド製法によって作られるMOONSTARのスニーカー。手間とコストはかかりますが、耐久性が段違いとなっております。
そんなMOONSTARが2014年に発表した新定番モデルがこちら。
MOONSTAR(ムーンスター) GYM CLASSIC

形こそクラシックでシンプルなトレーニングシューズ。
見た目の良さや、履き心地を考えられたこちらのモデルは瞬く間に浸透し、
今や定番モデルの中でも不動の人気を誇る一足へと成長しました。

1960年代に生産していたMOONSTAR製のトレーニングシューズ。それをヒントに様々なモチーフを組み合わせながらも、余計な装飾などはなく、とてもシンプルな見た目に仕上がった、新たなるスニーカーの形。
クラシックな出で立ちからは想像できない程のアイデアと、履き心地の良いクッショニングが話題を呼び、
国内はおろか、海外からも目当てのお客様にご来店頂く事も多くありました。

見えない部分にもコダワリが詰まっており、その一つにトゥの先割れが挙げられます。

布地が集中して負担がかかる部分を、つま先の隙間がある部分に配置することで、足あたりのリスクを軽減しております。
シンプルな出で立ちながら、程良く主張するGYM CLASSIC最大の特徴。
当時は賛否両論があったそうですが、今ではGYM CLASSICの象徴とも呼べるディテールとして挙げられます。
布が当たる部分は厚みがあまり出ないような工夫を凝らされていて、誰が履いても良い履き心地。

現代では省略されることも多くなってしまったサドル。
このように当て布を施すことによって、スニーカーのアッパー自体の補強ともなっています。
カラーもMOONSTARのイメージカラーともなるブルーで。

当たり前のように装備されたコットンシューレース。
今では少なくなって参りました。
スニーカーが好きな方は、履いていった後の経年変化で一目瞭然ですよね。
解けにくく、アッパーやラバーが経年変化する過程で、シューレースも毛羽立ち、良い雰囲気に。

やや幅広なワイズは、私たち日本人にとってとても有難いことで、長時間の着用も苦になりません。
ただ、ジャストサイズで履いたとして、シューレースをギュっと閉めるとしっかりと羽根は閉じますので、スマートな印象すら感じます。

MADE IN KURUME。
MOONSTARの物づくりにおけるプライドのようなものが感じられます。
お色はこれまで様々なカラーがリリースされてきた中で、
ZABOUではクラシックな服装に馴染む、3色での展開です。



どれも使い勝手の良いカラーリング。
シンプルな服装にも馴染みますし、多少足元を落ち着かせたいときなんかも最適です。
次はスタイリングです。コーディネートの参考にどうぞ。
スタイリング

●パンツ PROPPER(プロッパー) サイズ:S/S ¥8,580-
●シューズ MOONSTAR(ムーンスター) サイズ:26.5㎝ ¥9,900-
モデル 身長175㎝ 体重65㎏ 足のサイズ約26.5㎝
スタッフ瀬川「ジャストサイズで履くと綺麗に羽根が閉じる様が美しいと思います。海外製スニーカーだとこうはなりませんよね。履き心地を損なわずに、見た目も綺麗なままで履く事ができるのが良いですね。」

「また、ローテクスニーカーながら、クッション性も高くて一日履いていても疲れません。日本人の足の形を知り尽くしたMOONSTARだからこそ成せる履き心地なのでしょう。」

スタッフ瀬川も愛用するGYM CLASSIC。
コーディネートを見ているととてもミリタリーパンツとの相性が良いみたいです。



様々なボトムスに合うことは勿論ですが、このようなワイドめのミリタリーパンツとの相性は言わずもがな。
幅は広めですが、シューレースがギュッと締まることによってスリムな印象も受けるGYM CLASSIC特有のシルエットが、とてもよく馴染みますね。
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現在では貴重なヴァルカナイズド製法を使用し、履く人の事を思って作られた日本製スニーカー GYM CLASSIC。
様々な人の思いが詰まったスニーカーです。
そんな特別なスニーカーながら、シンプルなルックスを兼ね備えたコチラの製品を、これからもしっかりと扱い続けていきたいですね。
資料提供:株式会社ムーンスター