週刊ZABOU「H by FIGER(エイチバイフィガー) 21SS New Collection-White & Blue-」

H by FIGER。
日本人が作る、日本人のための、アメリカンクラシックなボタンダウンシャツ。
昨年のシャンブレーシャツや、IVY BLEAZERなど記憶に新しいが、
この春、新たに仲間入りする新作を一挙公開。

※こちらは2月18日(木)からの現物販売となります。

今季の新作はシャツ3型。

デニム、ダンガリー、シアサッカー。ブルーとホワイトのグラデーションが来る春に最適なお色目。
定番展開に加えて、一捻りある新作を本日より少しずつご紹介して参ります。

H by FIGER 野澤代表

DENIM B.D SHIRTS

H by FIGER(エイチバイフィガー)  デニムボタンダウンシャツ  ¥13,200- (2月18日より販売開始)

—まず新作のデニム、こちらはどういった経緯で製作に至ったのでしょうか?

野澤氏:4年前くらいからでしょうか?
ヨーロッパではアメリカを意識したデニムが流行っておりまして、それを意識しました。
春先に着ることが出来て、経年変化も早いので、今回は綿100ではなく、スパンデックス混にすることで着やすく仕上げております。

—スパンデックスですか。意外ですね。

野澤氏:やっぱり綿100のデニムは硬くて、馴染むのに時間がかかる。パンツなら良いのですが、シャツに関して言えば肩が凝ってしまう。だいたい色落ちして良い感じになるのに2,3年はかかりますので、その間にステッチが解けてきたり、破れたりもします。

色落ちも楽しめ、楽に着ることが出来る。総合的な面からみて、このような作りとなりました。
H by のシャツは、インナーに使っていただくことは勿論、一枚で着ても様になるのを目指しています。なので、着ていくうちに体に馴染む。だけど大人が着やすいように着心地も考えています。

H byの歴代シャツの中では、かなりヘビーオンス。厚みのある生地なのに、着ていてとても楽なのが今回の新作。

—ボタンダウンなのに、ステッチが黄色で珍しいですね。

野澤氏:インパクトを重視して、ステッチは金糸にしております。この方がデニムとセットアップで合わせて頂いた時に馴染むので。

—サンプルが上がってきたときはステッチはこうではなかったそうで。

野澤氏:ネイビーの糸で上がってきたんですが、それだとどうしても味気なくて。ボタンもマーブルボタンに変更してもらいました。

ファーストサンプル
デザインソースとなった、野澤氏所有のLevi’sのデニムウエスタン。

野澤氏:これが昔着ていたLevi’sのデニムシャツです。デニムの醍醐味と言えば色落ちなので、ここまで色落ちが進むのにそう時間がかからないというのも魅力の一つかなと思います。少し色落ちしてきたデニムと、ステッチの金糸のコントラストが美しい。

DUNGAREE B.D SHIRTS

H by FIGER(エイチバイフィガー)  ダンガリーボタンダウンシャツ  ¥10,780- (2月18日より販売開始)

—確かにその方が雰囲気良いですね。ダンガリーは如何ですか?

野澤氏:これも春先に良いと思います。昨年リリースしたシャンブレーと似ていますが、糸の調合から違うので、厚みがありますし洗って着ていくと柔らかくなって参ります。ステッチ糸は同色からホワイトに。製品には洗いを施していますが、ここからよりパッカリングが出てきます。H byのシャンブレーシャツをお持ちの方にも、是非見て頂きたいですね。
デニムやホワイトジーンズにも合いますし、オリーブのパンツにも合いますよ。
Leeのウエスターナージャケットのインナーにしても良さそうですね。

あと、細かいところですがデニムシャツと同じくマーブルボタンを使用していますが、柄を変えています。

※ダンガリー…デニムの一種。デニムが縦色が色糸、横糸が白糸なのに対し、ダンガリーはその逆となります。薄いデニムのような荒々しいものもありますが、H by FIGERのダンガリーはとても綺麗な生地に仕上がっており、ここから風合いが増し色が薄くなっても、生地自体は柔らかで品の良さが残ります。

野澤氏:BARNSTORMERさんの、マッカーサーⅡとの相性も良く、おすすめな着こなしですね。


SEERSUCKER B.D SHIRTS

H by FIGER(エイチバイフィガー)  シアサッカーボタンダウンシャツ  ¥12,100- (2月18日より販売開始)

—新作の中でもこちらのシアサッカーは、個人的にも気になっておりました。こちらの元ネタは?

野澤氏:ロサンゼルスのニューポートビーチのブルックスブラザーズの店舗がありました。夏場はマネージャー含め社員がユニフォームとして、シアサッカーのボタンダウンを着ていたのです。それも長袖で。それを思い出して作ってみました。

—長袖のシアサッカーが珍しくて良いですね。

野澤氏:暑くなれば袖を捲って着ればよいし。白のオックスと同じくの合わせで良いです。
ただ、真夏に着ることのできる長袖のボタンダウンは初めてなので、こちらも気に入っております。

※シアサッカーは生地に凹凸を作ることで、肌との接触部分が少なく、夏場でもべたつかない。ラコステのポロシャツと同じく、アイビーの夏の定番。

—今回の新作シャツ、以前と比べると中々思い切ったように見えました。商品を作っていくうえで苦労された点は?

野澤氏:ここまで自分の好きな商品を作るまで時間はかかりました。僕はデザイナーと言うよりかはプランナーという立場と言えるでしょう。商品の企画やアイデアを出します。それを工場や生地屋さんと話し合って形にしていく。
だから妥協はしたくない。デザイナーだとそうもいかないと思うのです。頭の中にあるものを伝えて生産してもらう。工場とも今までトラブルなくここまで来た…といえば嘘になります(笑)。でも我をぶつけて話し合い、商品を作っていく。そうでないと生まれないものもあります。そうして出来たのが今のH by FIGERです。

今はどうしてもSNSなど、情報1つでブランドが潰れてしまう時代です。それだけは避けたい。なので自分は妥協したくないのです。
小さいブランドなのでお客様に納得していただき、またリピートしてもらう。それが今後につながっていくのです。

なので、これからも妥協なしに商品づくりを続けていきたいと思っています。

—野澤さんありがとうございました。



H by FIGERの新作シャツは2月18日(木)より販売致します。
一枚で気持ちよく着ることのできる季節が待ち遠しいですね。
まずは春の羽織モノと一緒に。
発売までお時間少し頂きますが、暫しお待ちくださいませ。
それでは失礼致します。

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