バックでナニを致したかった背の高いドイツのチャンネエを後にLCC(ローコストキャリア)を利用してスペインへ。
スペインは初めて訪れたのでございますが、アトモスフィア(空気感)が最高の土地でございました。林師匠が「太陽を買いにマウイに行く」と申されますが、まさにその気分でございました。出張前にさんざん旅の醍醐味を語っていただいたので、旅の前からカ〇パーでパンツがビチョビチョでございました。ヨーロッパはトップレスは当たり前でヌーディストビーチも珍しくないとの触れ込みや、スペインはパエリアとタパスが美味いだの、上の口も下の口も喜ばせてくれそうで堪らなかったのでございます。
作家のヘミングウェイが過ごした1920~30年代のスペイン。彼の小説の中に出てくる世界はまさに憧れの境地でございます。その憧れの地をZABOUのオッサンは楽しみにしておりました。まず向かったのはバルセロナでございます。彼の地はサグラダファミリアで有名なガウディの街でございます。あちらこちらに彼の作った建物がございます。建物を見上げつつも目の前にいるセニョリータが気になって仕方がありません。だってみんなぺネロぺちゃんのような美女ばかりでございますから。
ワタクシ、そのぺネロぺちゃんのパイオツ見たさにビーチへ繰り出したのでございます。林師匠が仰せの通り、そこは楽園でございました。但しひとつの問題を残しては。バルセロナから電車で約1時間。「Sitges(シッチェス)」は素晴らしいビーチリゾートでございました。ひとつの問題とは「ゲイ」(特にホモ)の街だった事でございます。ワタクシ出張レポートを書く予定でございましたがすっかり脱線してございます。それほどまでに強烈な街だったのでございます。しかし、さすがはヨーロッパ。「その文化」が罷り通った地域でございます。「ホモ」と申しましても確実に「ネコ」(女役)と「タチ」(男役)が分かる程の明快さ。しかも(おそらくは)インテリジェンス漂う品の良い薔薇族(ホモども)の集まりだったのでございます。
ビーチは出来る限り薔薇族を避け、トップレスのぺネロぺちゃんが居るところを探して歩きました。ポイントはノーマルなカップルやファミリーのいる場所。ここなら大丈夫とばかりに腰を下したのでございます。景気づけにビールを煽ってパイオツを探すこと約1分。其処此処に大小のパイオツがポロポロと土筆(つくし)のように生えているではあ~りませんか。肝心のぺネロぺちゃんを探しておりますとようやく脱ぎ始めたようでございます。しかも斜向(はすむかい)のペネロペちゃんが脱ぎ出したので、平常心を装い、ポコチンが勃起(たた)ないように大人しくさせるのが精一杯でございました。
さて、オッサンの戯言はこのくらいにしておいて仕事でございます。
スペインはデッドストックのスニーカーや革小物などがよろしいと噂を聞きつけておりました。電話帳やインターネットを駆使して色んな業者を探すのでございますが、なにぶんスペイン語でございます。買付業はその国の言葉を制した者や物怖じしない性格が明暗を分けるといっても過言ではございません。街を歩きながら色んなお店の人に尋ねながら探し当てるのが、この仕事の醍醐味でございます。限られた時間の中での勝負でございますゆえプレッシャーと闘いながらの数日でございました。
しかし何と言ってもやっぱり楽しいのは「蚤の市」でございます。何があるかわからない。何が出るかわからない。すべては「時の運」でございます。どの国に参りましても「蚤の市」があれば早起きをして行くのがワタクシの習いでございます。今回も行きました。バルセロナ最大級との事でございましたが、アメリカやフランスには及ばずの規模でございます。チョイチョイと回りましてホテルに荷物を置きに帰り、また街へ繰り出すのでございます。
「チンチンブラブラソーセージ~♪」などと言葉が分からぬを良いことに外国ではよく独り言を呟きながら卑猥な事を申しているのでございます。そしてブラブラとポコチンのように歩いて参りますと様々なお店がございます。色んなお店を見て参りますと勉強になります。何せ洋服の文化が我が国とは違いますから、その歴史を垣間見るのでございます。革小物はカタチになるまでに少し時間が掛かるかもしれませんが、絵を描いてみる価値はありそうでございます。デッドストックのスニーカーは空振り三振に終わり、代わりにメッシュのスリッポンとスウェードのスリッポンなどをセーフティバントのごとく持ち帰りました。すでに店頭にご用意させていただきましたのでお時間許されます限りご覧頂けましたら幸いでございます。
今回の出張で見聞きして参りましたことを来春に少しずつでも反映させて頂くつもりでございます。みなさま、いつもながら長い道のりになるやもしれませんが気長にお付き合い賜ります様お願い申し上げます。
暑さ厳しい折、水分はしっかり補給なさってくださいませ。みなさまくれぐれもご自愛のほど。
店主敬白