ヨーロッパ出張レポート(前編)

大暑の候、みなさまに於かれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

しかし暑いでんな。大阪は蒸し風呂状態で、「豚マン」か「ゆでダコ」にでもなりそうでおま。

それはさておき、ワタクシ先週まで欧州出張に行かせて頂いておりました。2015年春夏の展示会でございます。ファッション業界はどんな風向きになっていくのかを知るためでございます。平素はアメリカ・ラスベガスの展示会に通ってございますが、たまには他所の傾向も知るべしとの思いから今回の行動となった訳でございます。

今回の訪問場所はドイツ・ベルリンでございます。この町はベルリンの壁崩壊以降、アーティストの住む町ですこぶるオシャレになっているとの情報でございます。当時は住人も少なく旧体制の影響もあって人気の無い町だったそうでございますが、行政も力を入れ何とか今日の発展に至ったようでございます。

そのベルリンにて開催される展示会が大小繰り広げられ、そのうち約5か所を回る事に致しました。初っ端はCapsuleという展示会でございます。この展示会はPARISやNEW YORKでも開催されており、選りすぐりの展示会でございます。ここにはZABOUでも今季からお世話になっているJAPAN BLUE JEANSさまが出展しておられました。お次はBrightでございます。こちらは比較的「横ノリ系」の展示会でスニーカーやスポーツウェア、世界的にブームのスケボーブランドなどが幅を利かせてございました。そしてメインのBred & Butterでございます。こちらは2001年から続いている展示会でヨーロッパの主要なブランドを一同に会して行うトレンド型。それにPremium は2002年からスタートしたこちらもB&Bよりはもう少し大人でシックな展示会でございます。SeekはPREMIUMと併設していた展示会でやや規模の小さめ、もしくは新人の登竜門的な展示会でなかなか楽しませて貰えます。そして最後にPanoramaこちらは展示会のブース取りも比較的大きくかなり成熟したブランドなりを集積していうような感じでございます。このように日毎、夜毎忙しく立ち回りでございました。

相対的にドイツ(特にBerlin)はアメカジがちょっとしたブームのようでございます。まるで数年前の日本の状況とカブる感じでございます。ラギッドな男臭いブランドや商品が彼らの気分のようで、雑誌「2nd」さまや「Free & Easy」さまの世界観と申し上げれば分かりやすいかと存じます。日本のデニムメーカーさまや欧米のド定番商品がもて囃されていたのも頷けたわけでございます。

お店も14OZ(独)というBred & ButterのオーガナイザーがオーナーのShopが頗(すこぶ)る人気だそうで、有名になりたいメーカーやブランドは挙って14ozに物を売りたがっている様でございます。実際にそのお店に参りますとRRL,Barbour,Filson,Alden,Redwingなどなど数え上げれば枚挙に暇がないほどの品揃えでございます。日本のデニムやリアルマッコイなども所狭しと並んでおりました。

しかしながら全体的に見渡せば世界的な流行なりトレンドが主流である事は間違い御座いません。細身のパンツでシュッとしたのも多数ございます。パンツに関して申し上げれば裾丈は短く、しかもリブやゴムで閉じたものも数多く見受けられたのでございます。色目はダスティーパステル(くすんだパステル調)やプリントものが良さそうでございます。

トレンドのお店として最近ヨーロッパ、アメリカなどで飛ぶ鳥落とす勢いなのがAll Saints(英)というお店で、確かにシュッとしてます。このお店もベルリンでリサーチに行きましたところ、価格の割りに(決して安くはないが)質の高い、それでいてシンプルで色数も少なく普遍性の高い商品展開でございました。平日にもかかわらずお客さんで賑わっていました。適度な接客対応も心地良く、そりゃ売れるわなって感じのお店でございました。

余談でございますが、ヨーロッパにPREMARKというfast fashionのお店がございます。彼の店は平日の昼間からめちゃくちゃ人が賑わっています。Tシャツ1ユーロ、ビーサン3.5ユーロ、ジーパン12ユーロなど、客は狂喜乱舞の沙汰でございました。

世界中で不景気は続いている様でございますね。特にギリシャやスペインの失業率は依然高く、アフリカからの難民が不法就労してるなど経済情勢をfast fashionに見た感じでございました。ワタクシめも節約の為に食事はスーパーマーケットで買い出し、夜は部屋でオ〇ニーでございます。(笑) ドイツの物価が日本と全く同じような気がするのはワタクシだけではございますまい。本当になんでも高いのでございます。

でもこの国が日本と似ていて居心地が悪くないのは、時間に正確で真面目という性格の為であるとあらためて感じたのも事実でございます。建築物や街の整備、人々の倹約性など無駄を嫌い合理的で長持ちするモノを好むというのも、ワタクシたちの国民性と似ているのかもしれませんね。

展示会場に選ばれていたひとつは旧ドイツ軍の空港の跡地で地上2階地下4階からなる建物でした。ひと言で言えば「質実剛健」。屈強で頑丈そのもの。色もグレーとか鉄の色ばかり。この建物、聞いた話によるとベルリン陥落の際に愛国心旺盛な軍人達は皆、機密書類と共にこの館で灰になったそうでございます。ベルリンの建物が西ヨーロッパの諸国よりも古い建物が少なく、新旧入り乱れた感じがしたのもそのせいで、連合国側による「史上最大の作戦」の為にベルリンは戦災が最も酷かった様でございます。

時間があればもっと博物館など見て回りたかったのですが、この出張中は洋服とオネーチャン以外はほぼ見ておりません。ドイツのオネーチャンはもともとワタクシ好みでございますが、デカい女が多いのでございます。後ろからナニを致す時も相手の膝を必要以上に屈ませないとチ〇ポが入らないと、余計な心配をしながら地下鉄でニヤニヤしていたのでございます。(後編に続く)
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