大都会新宿。その無機質なビル群の中にぽっかりとひらける緑あふれる空間、御苑。
そんな都会のオアシスから道路を一本挟んだ場所にその店はある。
ZABOU新宿店。
大阪南船場に端を発する紳士のためのセレクトショップ、『ZABOU』の第四号店である。
今回は新宿店店長、大井自身が仕入れを担当し、POPUP SHOPを開催するに至ったブランド 『*UN-USELESS』の主力アイテム、SWKNIT(スニット)の『よさ』について、大井本人のインタビューから探った。

大井勇人
1993年生まれ。2015年に株式会社ZABOUに入社。大阪本店にて経験を積み、2019年にZABOUの東京出店時に都内一号店(渋谷)の店長に就任。ZABOU主要ブランド複数の仕入れを担当し、2024年1月には初の路面店である新宿店の店長に就任している。
ーー本日はよろしくお願いいたします。
大井「よろしくお願いします(笑)」
ーーまず『*UN-USELESS』との出会いについて教えてください。
大井「長くなるのでそこは割愛します。代わりにブランドについて説明させてください」
ーー承知しました。ではブランドに関して。この『*UN-USELESS』というブランド、どのような背景があるのでしょうか。
大井「はい。ではまずこのブランドを展開している企業、『堀田丸正』さんについて。『堀田丸正』さんは、和装、洋装、意匠撚糸、寝装、宝飾品を中心に事業展開をする創業162年の歴史がある企業。『*UN-USELESS』はそんな超老舗が手掛けるブランドのうちの一つなんです」
ーー162年!!すごい歴史ですね。
大井「はい。その歴史の分だけ様々なノウハウや技術を持っていらっしゃるわけですから、今回展開する『*UN-USELESS』の『SWKNIT(スニット)』もとても素晴らしいアイテムたちなのです」
ーー俄然期待が高まってきました。それではズバリ、『スニット』とはなんですか?
大井「まずはこちらをご覧ください。」
ーー(熟読する竹下)
ーーなるほど、なるほど。要するに、スウェットとニットの良いところを掛け合わせたアイテムなわけですね。……ひとつ質問よろしいでしょうか。
大井「もちろんです、どうぞ」
ーースウェットも広義ではニットの分類ですよね。素材もスウェットによく見るコットンとポリエステルの混紡ですし、実際資料だけだと正直違いがわからないのですが。
大井「そういうと思ってこちらに実物のスニットを用意しています。触ってみてください」

スニットをいじくりまわす竹下
ーー思ったよりしっかりした質感ですね。この感じはUSA製のスウェットに近いような。ちょっとドライな感じもありますし。だけどしなやかでもありますね。表面は一般的なスウェットよりもローゲージの編地なのがわかります。ここはニットに近いです。
大井「その通り。よくあるスウェットではなくこの生地だと、通常は表地と裏毛の二層構造にするのは難しいんです。でもスニットはしっかり裏毛になっている」
ーーそうなんですね。一体どうやって……?
大井「表地と裏地の間にSOLOTEXをはさんでいるから実現したわけです。つまり通常のスウェットと異なり三層構造なわけです」
ーーそんな工夫が。
大井「そう。しかもこのSOLOTEXを中間層に用いていることにより、着用時のシワや洗濯時の型崩れを防ぐ効果まである。一石三鳥なわけです」
ーーまさに162年の歴史がなせる技術なわけですね。
大井「その通り。他のスウェットやニットとは違うでしょ(笑)」
ーー確かにそうですね。さて、もう一つ教えてください。
大井「どうぞどうぞ」
ーー大井さんはなぜこのブランドをセレクトしたのでしょうか。スウェットではなくニットでもなくこの『スニット』を。
大井「だからいいんですよ。スウェットばかりの人、ニットばかりの人どちらの人にも新しい発見や関心があると生まれると思ったんです。それともう一つ。『*UN-USELESS』はブログにもある通り、耐久性があり、それでいてリペアサービスまで完備されています。気に入ったものを長く着たいと思う僕たちの考えとも通ずるものがあると思ったんです」
ーーなるほど。
大井「ニットのようにどこか落ち着いていて上品さも兼ね備えている。耐久性だけでなく見た目も抜群に良いんです。ベーシックな形なので今お持ちのアイテムにもよく馴染むでしょう。そしてなにより家庭での洗濯ができると嬉しいですよね。お手入れ方法は簡単に限ります」
ーーわかります。私もどちらかと言えばスウェット派ですし。
大井「店頭でもよく着てるもんな。やっぱりお手入れしやすいからですか?」
ーーおっしゃる通りでニットだとどうしても洗濯に気を使いますからね。
大井「ほんならやっぱり『スニット』やな(笑)。お手入れに関してかなり寛容ですよ、スニットは」
ーー寛容というと?
大井「このスニットは洗濯ネットに入れて、普通コースで大丈夫。さらにハンガー干しだってできちゃうんです」
ーーニットとしては革命に近いですね……。普通のセーターなら型崩れを気にして絶対ハンガー干しできないですもんね。
大井「せやろ」

ーーイベント楽しみにしてます(笑)
大井「楽しみにしててください。やっぱり服っていうのはデイリーに使う道具ですから、丈夫で長持ちが一番。とくに男性っていうのはエエもんを買って愛着を持って着るっていう方がとても多い。もちろんルックスも最高です。このブランド『*UN-USELESS』はそういう人にめっちゃおススメです」
ーー『スニット』について理解が深まりました。本日は貴重な時間をいただきありがとうございました。
大井「こちらこそありがとうございました」


新宿店店長大井自身が仕入れを担当する『*UN-USELESS』、そのイベントが迫っている。
残り約二週間。
ラインナップはこちらからご確認いただけます。
しっかり準備して2月8日に備えたい。

※このブログに出てくる店長、大井勇人は100%竹下の想像でしゃべっています。