週刊ZABOU「3年ぶりのリリース。なくてはならない秋冬の一張羅。/AVONTADE(アボンタージ)TRUCKER JACKET SUEDE」

古着には1点物の良さがある反面、当時と現在のサイズ感の違いや、劣化状態など、中々自分にあったものを見つけるのが難しい。それでも見つけたときの喜びは何にも替えがたいのだけれども。。。
特に古着の中でも難しいのがレザー。
どうしてもこのジャケットの生まれたのが1960年代から70年代にかけて。
どうしても硬化してしまい、シルエットがあまりハマらなかったなんて方も多いのではないでしょうか。
およそ60年ほど前の革の状態なんて悪い方が多いのだから、一気に球数が減ってくる。
そして年々それさえも見つからなくなってきているこちらを、AVONTADEが数年ぶりにリリースしてくれました。

自身がまだ取り扱いのない頃にA VONTADEの直営のオンラインで購入したこちら。
AVONTADEで今まで取り扱ったことはなかったですが、先方でもレザーアイテムは毎シーズン定評があります。
その中でも、何年かに一回リリースされる4th(70505)type。

その当時はVintageを着ていたが、この70505のスウェードは既にデニムタイプが先に誕生していたにも関わらず、パターンは前型の557(3rdモデル)をベースにしている。そのため、着丈が現代の感覚だと極端に短く、またアームホールも太い。
前なんて閉まらないくらいタイトなので、着こなせたらとてもカッコ良いのだが、結局自分は着られたままだったので、手放してしまった。

当時の毛先の長いラフスウェードは、とてつもなくカッコ良い。
贅沢にも裏地はなし、とても軽い着心地が気にいっていた。

そんなこんなで、「今」このカッコ良すぎるジャケットを作っているところはないのだろうかと探すとヒットしたのは
A VONTADE。裏地をつけて復刻しているところは本家を含めると割と見つかるのだけど、
ここまで当時を再現しているのは中々珍しい。

まず、このジャケットの最大の特徴として、一枚物の牛床スウェードを採用している。
これは、革を薄く剝いた際に生まれる床面のレザー。イタリアなどの一般的なスウェードは、あえて毛羽立たせた毛羽の短い革を採用するのだが、本家のヴィンテージに倣って、このようなスウェードを採用している。
毛羽が長く、不均一に流れるスウェードは、荒々しい質感を完全に再現している。
そんな原皮に、オイルをふんだんに含ませて、しっとりとした質感にしたこちらは、着始めからとても柔らかく軽いというのが着た時の第一印象。

カラーはヴィンテージ同様のGOLDのような色目で、これも着ていく内に退色し、スウェードならではの経年変化を遂げる。

ボタンは70年代の異素材のトラッカージャケット(ツイルやコーデュロイなど)に採用されていたカッパーボタンを再現したA VONTADEオリジナルボタン。こちらはこのジャケットのみに開発されたそうです。

これだけオリジナルに忠実に作られたディテールの中でも、あえて違った部分があります。
それは胸ポケット。本来フラップがついて、ジャケットの中に入り込む形状のポケットですが、
こちらはパッチポケットとなります。
デザイナーに確認したわけではないので真相は分かりませんが、
ジャケットを着用した際にごわつきが少なく、着用感が楽なのも理由の一つかもしれません。

また、フラップも含め、切りっぱなしで成型されており、見た目にもすっきりと。
着用していく内に、フラップ部もウネリが出てまいります。持っている人間だけが感じられる小さな喜びです。

今年のこのCoyote Color。
自分が所有するモデルよりもやや濃いめで、6年ほど前にリリースされていたときに見たカラー。
身の回りにもこちらのカラーをお持ちの方が多く、当時は憧れたものです。
同じSuedeの70505でも、オーストラリア製のカラーに近いのか?実物は見たことありませんが、確かこれくらいゴールドに近いカラーだったような。
以下、私物とのサイズ比較です。
形は身幅にゆとりも持たせて、アームホールは細すぎず、太すぎず。
自分が所有するモデルから、パターンは少し変更され、より秋冬に着やすいサイズ感になっていると思います。
腰はシェイプがかからないボックスシルエット。ニットやスウェットもインナーにできるバランス。
この状態だと着られている感が強いですが、ここから身体に沿って馴染んでまいります。
着丈も短丈ながら、現実的。決してオーバーサイズではありませんが、今普通に着用できるゆとりです。
トータルで見て非常に綺麗だと思います。
あとはレザーなので、着ていく内に体に沿ったラインに変化していきます。

革と言えば美しい経年変化が魅力。
スウェードレザーでも同じことが言えます。
着始めは今回入荷よりも微妙に黄色っぽい色目でしたが、着用していく内に最早Vintageと見間違うほどに退色してくれます。


オリジナルはしっかりと取った肩幅にシェイプしたウエストラインですので、逆三角形の形になります。
ですので、どうしてもジャストサイズで着ると、前のボタンが余程スリムな方でないと閉まりませんし、
ニットやスウェットなんてインナーは中々考えられません。
その点、A VONTADEのTRUCKERは、肩に傾斜をつけているので自然に落ちる。
革が柔らかいので、自然と馴染んでまいりますし、インナーもスウェット~ニットまで着込めるバランスになってまいります。

冬場はM-65などのミリタリーコートのインナーとしても優秀。
その他ステンカラーやダウンベストなんかとも相性良しです。

秋から次の春までたくさん着てあげてください。
やはりスウェードと言えばこの形。無理なく現実的に長く着用できる一着となりました。
毎年はリリースされておりません。個人的にもないと困る一着なので、買い足ししようか検討中です(笑)
長く楽しめるレザー。馴染みある着慣れた形でお試し下さい。
本日9/2(水)よりWEBSHOP掲載、夜8時過ぎよりインスタライブでもご紹介です。









