こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

昨晩ご紹介させていただいたtrippen(トリッペン)、皆様はご存知でしたでしょうか。
僕はと言えば、名前はかねてより伺っておりましたがこの目で見るのは初めてでした。
矯正靴というと、オールデンだったりビルケンだったりと、そこまで珍しいものでもなくなってきたような気もしますが、靴作りに人間工学的、解剖学的な知見を持ち込んだのはトリッペンがはしりらしいです。
さぞかし履き心地がよろしいんでしょうね。
早速試してみましょうよ。

今回チョイスしたのはこちらのCello。
ブランドのアイコニックなモデルの一つです。

何といっても特徴は分離したアウトソール。
土踏まずを接地させる意義が薄いのは確かですが、ソールを排するとは思い切ったデザインです。

必然、アウトソールはコンパクトに収まるので、すごくミニマムな見え方をしますね。
アーティスティックなニュアンスも感じさせますので、ハイブランドとのコラボが多いのも頷けます。

肝心の履き心地ですが、まず第一にめっちゃ軽いと思いました。
不要なところのソールは削っているので、必要以上の重さがないんでしょうね。

その次に感じたのは吸い付くようなフィッティング。
人間工学的、解剖学的な靴とはこういうものかと驚かされます。

フラットな見え方をするフットベッドですが、その実、アーチサポートがめちゃくちゃ効いています。
ヒールにも独特の丸みがあって、とにかく足への食いつきが良い構築的な設計です。

と思ったらアッパーの大部分はライニング無しの仕様。
構築的なフットベッドに対し、足に沿うだけの非常に柔らかい革の対比が面白いですね。

総じて言うと、非常にメリハリの効いたフィッティングです。
サポートするべき部分はしっかりサポートして、そうでない部分はとにかく軽く仕上げる。
色々履いてきたつもりではいますが、このフィッティング感は唯一無二だと思います。
構築的かつ軽い。
二律背反をアウフヘーベン(止揚)し、より高次で統合させたヘーゲル的な革靴です。
偉大な哲学者を多数輩出してきたドイツ生まれのブランドだけありますね。
これはお試しの価値ありですよ。
ぜひ店頭にて。
では明日のブログもよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
