月城ニット。
そう、大阪の岬町で半世紀以上ニットを生産し続けるニットの大老舗。

月城＝Moon Castle、この響きは何とも甘美で、整然としている。

この5人の男たちもそう、その響きに感銘を受けながら街で生きている。

スマイル

「月と城って、なんだか混ざり合うような要素で名前（タイトル）から惹かれるよね。今回選んだのはハイゲージのモックネック。メリノウール使っているから首周りもチクチク感が無く、ストレスフリー。いつもの10倍増しで笑顔になっちゃう。そんな素敵なニットさ。」

「黒のタートルって、どこか都会的な印象が無いかい？僕はあるね。カジュアルなスタイリングに通る一本のメトロのような...そんな考えで一杯さ。」

カサネギマン

「月城はモダンなスタイルにも良く馴染み、己のスタイリングの上品さ、を補完してくれる素晴らしいアイテムが粒ぞろいだ。中でも俺が気に入っているのはニットポロ。モダンさ全開のbettakuのジャケットと合わせてニットポロには無い若者らしさ、を出したかったんだな。」

「アースカラーは心のよりどころ。しかし銀座という街にいる以上都会を忘れてはいけない。そのための上下ブラック。そこに差す一筋のオリーブが光沢を帯びていて.......」

タイチョー

「モック。モック。モック。ジャケットのラペルに合わせるにはこいつが一番だ。ラペルから綺麗に流れる線。これに沿って首元を一周する。なんて馴染みが良いんだ、と思わされた。」

「しかもヘビーウエイトはより、暖かい。だからコットン素材のドライビングジャケットなんてピッタリタリ。スタイリングがより楽しめることで、俺の道が開いていく。そんな気がしているんだ。」

👑キング👑

「カジュアルな装いにニット。ひいてはアメカジな装いにニットって言うのは、ヴォクのスタイルの中でも定番。上下モールスキンのカジいスタイリングでもヘビーなクルーネックが顔をのぞかせることで、こいつスウェットじゃなくて敢えてニットなんか、と攻撃を喰らわせられるのさ。意外性による攻撃。俺の攻撃型なスタイル、人生に適合するんだ。」

「ざっくりとした網目が好きでね。しかし、ざっくりした網目のニットってのはチクチクするチクいニットが多い。でもこの子は違うんだ。やさしく包み込んでくれて、愛してくれて。それで十分だ。」

スマイル（二人目）

「二人目の僕はヘビーのタートル。またハイゲージとは違った印象で、エミネントバイエイチオサクスラックスやレザーシューズのような綺麗なアイテムと合わせても綺麗になりすぎない。ここが塩だね。味噌か。」

「シマったスタイリングをするのにチャコールのアウターは欠かせない。秋冬らしく素材感もあり、柄もシルエットも遊びが効いている。この中に王道を征くタートルのニット、たまんないね。」

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それぞれにお気に入りの‘‘月城‘‘がある。
今日も5人は月に照らされ、目を閉じて、そっと街を歩いている。