私服の制服化とFAR EAST MANUFACTURING(ファーイーストマニュファクチャリング)。

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

まずはちょっとした自分語りから。
アパレルに興味を持ったのは「私服の制服化」でした。

スティーブ・ジョブズみたいに、ワードローブは最小限に、決まった服をずっと着回すってやつです。
ある種のミニマリズムですね。

翻って今の僕について。
滅茶苦茶マキシマリズムです。

あの頃の目標は何だったのか。
同じメーカーのシャツを生地違いで何着も所有していたりします。

考えてみると、これもある種の「私服の制服化」だったりはしますね。
言うなれば生地が違うだけで、シルエットやサイズは据え置きですから。

コーディネートに悩むこともないですし、サイズ選びもそのままで。
極論、試着も必要ありません。

だからこその安心感がありますよね。
一度気に入ったメーカーを見つけてしまえば、その時々で気に入った生地のものを買えば良いだけで楽ちんです。

ZABOUではFAR EAST MANUFACTURING(ファーイーストマニュファクチャリング)がそれに該当するでしょうか。
定番こそ無地のオックスフォード生地のみですが、各シーズン毎に生地を乗せ換えて限定品を展開されていらっしゃいます。

僕も消費者の一人としてシーズン毎の限定品を楽しみにしていますし、かなり気に入っているので、折を見て買い足していたりします。
というわけで、今回は私物のFEMをご紹介させていただきます。

どうぞお付き合いください。

オックスフォード

マイクロサッカー

僕が所有しているのは画像の2枚。
定番のオックスフォードと、24年春夏限定だったマイクロサッカーです。

サイズはどちらも15-32で。
先に申し上げたようにサイズ選びがそのままで良いのは楽ですね。
とりわけ、ネックサイズ×インシームサイズの計25サイズを展開するFEMではその長所は殊更です。

豊富なサイズ展開が嬉しいところですが、僕が気に入っているのはヴィンテージさながらの各仕様です。

襟と袖口の芯を抜いているので、柔らかな雰囲気を宿します。
硬い芯が入るとカチッとしてビジネスの香りがします。
良し悪しの問題ではありませんが、カジュアル屋さんの僕らとしてはこの雰囲気を素敵に思います。

恩恵が大きいのは襟でしょうか。
どんな生地でも綺麗にロールしてくれます。
ボタンダウンシャツの印象を決める一番大事なところです。

前立てをチェーンステッチで縫製しているのもツウの気持ちをくすぐります。

チェーンンステッチで縫製すると、このようにパッカリングが出てくるのでシャツに表情を与えてくれます。
デザイナー拘りの仕様です。

深めの剣ボロは袖捲りをしやすくするためだそうです。
芯抜きの袖口とも好相性ですね。

この細やかなギャザーもヴィンテージに倣ったものです。
中々縫製に手間のかかる仕様だけに、この仕様のものを見ると「おっ」と思わされます。

なんて言いつつも、ヴィンテージ云々を抜きに仕立てが上等なのが一番気に入っているところです。
ボディとアームの主要なステッチを3mm幅の折伏せ縫いで。
一番上等な縫い方です。

シルエットはベーシックの一言に尽きます。

ベーシックだけど仕立ては一級品。
結局ワードローブに残るのはこの手のアイテムだと思います。

マイクロサッカーは春夏向きの薄手の生地なので、一枚でサラッと。

定番のオックスフォードなら通年使いやすいので、紺ブレと重ねてみました。

ニットなんかと重ねるにしても、襟が柔らかいので首回りがごわつかずに快適です。

こうして編集のために画像を見返していても、本当に惚れ惚れするシャツです。
勿論、ワークシャツからウェスタンシャツを着ることもありますが、ボタンダウンシャツを買い足したい時は真っ先にFEMのことを考えます。

そういう時にシーズン限定品でビビッとくるものがあったら、自然とお財布の中身が軽くなっています。

因みに、今季のシーズン限定品はギンガムチェック、ブロードストライプ、マドラスチェック、デニムでした。
またどこかの機会で皆様にお見せできればと思います。

早いもので、来季(25AW)の限定品についても話が進んでおります。
今回もかなり良い感じです。
近くお知らせさせていただきますのでどうぞご期待ください。

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
店頭でお待ちしております!