小坂 こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
トライアル・レースも始まり、いよいよクラシックへの期待が高まりますね。
毎年、7000を数えるサラブレットが生産される中で、クラシックの舞台に立てるのはわずか十数頭。
僕ともなると、生涯一度の夢舞台で栄光を勝ち取るために鎬を削る、選ばれし若駒達をおかずに白米を食べられます。
それはそうと、今年のクラシックは単勝ころがしで億万長者の座を狙う腹積もりの小坂です。
大金持ちになった暁には、好きな服をしこたま買いあさりたい所存。
そんなわけで、気持ちだけは大金持ちで店内を物色していると、これが僕の琴線に触れました。
F.O.B FACTORY（エフオービー ファクトリー）BAND COLLAR SHIRT
ずきゅんどきゅんと胸を打たれました。
ばきゅんぶきゅんと駆けていきたいところですが、服屋の本懐に立ち返るべく、僕を唸らせたポイントをご紹介いたします。
といきたいところですが、こちらのブログでご紹介済みですので、今回はちょっとした変化球を投げさせていただきます。
2度目のご紹介となるわけですからクドいと思われるでしょうけれど、何せカッコいいシャツなので何度でもご紹介させていただきたいのです。
ずばり、今回は巻物のご提案です。
バンド・カラーのシャツは巻物との相性は抜群なのです。
B.D.シャツではせっかくの巻物が襟に隠れてしまいますし、かと言って、オープン・カラーのシャツでは巻物の主張が強くなり過ぎます。
そんな時のバンド・カラーです。
台襟がほどよく巻物を隠してくれますから、巻物の主張を適度に抑えてくれます。
元来、バンド・カラーが持つ涼しげ、洗練された印象と、巻物の持つアクセントと小洒落た色気のバランスが秀逸なもので、ぜひご紹介させていただきたかったのです。
とりもなおさず、こちらをご覧いただきましょう。
お馴染み、キャロライナのバンダナを巻物として採用してみました。
春夏らしい爽やかさを演出したかったのでホワイトのシャツにはミントを、シャツの色味を鑑みてシャンブレーのものにはバーガンディを配しています。
ちょっと小粋な雰囲気を醸し出せているのではないでしょうか？
今回のミソは、第一ボタンの開閉による巻物の存在感の調整です。
第一ボタンを開けることで数cmほどバンダナの覗く余地が大きくなりますが、これによって印象も大きく変わります。
お上品な雰囲気を演出したい方は第一ボタンを閉めて、遊び心を感じさせたい方は第一ボタンを開けてお召しになるのがよろしいことと思います。
加えて、ちょっとした余談ですが、シャツの襟台と肌が直接触れないため、シャツの汚れが気になる方にもオススメできるのがこのスタイルです。
何かと気になる襟の汚れ。
お洗濯の前に洗面所で襟の漂白をしなければいけない日々ともこれでオサラバです。
小粋なだけでなく、実用性まで兼ねるとは、中々侮れないスタイルですね。
閑話休題。
バンド・カラーと巻物の親和性は十分にご堪能いただけたことと思います。
もちろん、巻物は他のトップスとも馴染んでくれる秀逸なアイテムですが、ことバンド・カラーについては特別に相性が良いのです。
ぜひ皆様もお試しください。
と言うには、何かが欠けていますね。
そうです。
肝心の巻物の巻き方をご紹介しておりません。
こちらをご紹介しないことには「お試しください」などと申し上げるわけにはまいりませんので、どうぞもうしばらくお付き合いください。
さて、巻物を首元に配するためには、ある程度細く折りたたむ必要がございます。
ありがたいことにセオリーが確立されておりますので、今回はその方法をご紹介いたします。
上に貼付の画像のように折ることを「バイアス折り」と言います。
巻物の折り方としては最もポピュラーなものですね。
首元に巻物を配する場合の前提となる折り方です。
バイアス折りさえ覚えておけばこっちのものです。
後は首に巻くだけですからね。
固結びでもカッコいいですが、僕のオススメはネクタイ結びです。
サラリーマンの皆様御用達、プレーン・ノットで結ぶと、これまた印象が小粋になります。
後はお好みに応じて巻物の具合を調整していただくだけです。
その日の気分に応じて、その日のコーディネートに応じて、お好みの巻き方をお選びください。
僕のイチオシは、第一ボタンを開けて結び目をシャツの中にしまうスタイルです。
巻物の主張の塩梅が良い具合です。
カジュアルなシーンで第一ボタンを閉めるのが億劫というわけではありませんよ。
断じてそんなことはありません。
さて、これで胸を張って申し上げることができます。
ぜひ皆様もお試しください。
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました！
