ある店の店主は「使い込んだ姿はアンティークのソファの様だ」と言う。
あるデザイナーは「世界で一番デニムに似合うベルト」と言う。
ある人は誕生日にプレゼントとしてもらい、自分と一緒に歳を重ね、
またある人は、人生の大半をそのベルトと共にしたという。
1790年代、近隣ではフランス革命。アメリカは合衆国として独立。
そんな激動の時代のイギリスでJABEZ CLIFFは誕生した。
馬具メーカーとしてスタートしたクリフ。
その頃の名残が、シンプルなデザインの中に今でも生き続けている。
馬具の中でも人と馬をつなぐ生命線「鐙(あぶみ)」。負荷のかかるこの部分は、一段と耐久性が求められる。
その鐙をベルトに取り入れたのがクリフ。バックルを通す穴にナンバーが打たれているのは、その名残。
スタッフの中でもほぼ全員が所有しているこちらのベルト。
経年変化と共に、その人生も共にしてきたはずだ。
スタッフ坂口の私物
「ご存じの方も多いかと思われますが、クリフは10年ほど前、長い歴史に一度幕を下ろしています。その時は中々買えず終いでしたが、復活したと聞いたときは嬉しかった。22歳の誕生日の時に友人たちがお金を出し合い、プレゼントしてくれたのがこのベルト。苦いサプライズのあとで、何とも言えない気持ちになりましたが、物単体ではなく、何より自分のためにお金を出し合ってくれたという事実自体が何よりのプレゼントでした。まさか、そのベルトを買ってくれたお店で自分が働いているとは。。。やはり何とも言えない気持ちです。 」
「初めはベルトループに通したままだとパンツが畳めないほど硬かったのですが、徐々に革が柔らかくなり、次第に自分の体の形に添っていく様は、手にした人しか感じることのできない幸福感です。」
スタッフ大井の私物
「あいにく人に語れるような大エピソードはなく、買ったのはZABOUに置いてあるから。という単純な理由。」
「でも僕がZABOUに勤めるようになって先輩スタッフ達はみんなコレを愛用してて、くったりした表情で長年使い込んでいるのが分かりました。それが妙にカッコよくって、使っている本人達からしたら普通なんだろうけど、その普通にしてるのがカッコよく感じました。僕もそんな風になれたらと今でも思いながら愛用しているアイテムです。」
ボス谷川の私物
「 Jabez Cliffのベルトは歴史がありますよね。1793年です。日本人がちょんまげの時代から馬具屋さんとしてモノづくりをしていたんですよね。」
「僕が大学生の頃ビ〇ムスでアルバイトをしていた時もこのベルトはありました。当時から何代目だというくらい買い替えながら今日まで使っています。多分これからも買い替えながら使うでしょうねー。 」
スタッフ瀬川の私物
「いつ買ったかもはや覚えていませんが(多分7~8年前)、よーく長持ちしてます。いい加減手入れせんとあかんくらいほったらかしてます。そこまでほったらかしても、まだまだ変わらない余裕みたいなものを感じさせます。気付いたら長く使っている、いや使えている、質実剛健なベルトです。
普段ナイロン物の軽いベルトが多いので、クリフのベルトをした時はちょっとだけ気持ちが締まります。こんなに長く使ったベルトは初めて、ジャベッツクリフ。気に入ったものは長く使う派なので、次買うレザーベルトもクリフかな。」
ファッションというものは、その時々によって気分を変えたり、サイズ感を変えてみたり
変化していくものですが、
こういう普遍的な物には流行りもなければ、廃りもございません。
いつもあなたの腰回りを支えてくれる。
気が付いたときに「あ、何か良い感じになってる」と、思える相棒を是非手に入れて下さい。