本格的に寒くなってきましたネ。あすは雪が舞うらしいですョ。
でもZABOUでは既に春モノ。N.O.UN(ナウン)は例年よりも立ち上がりが早くご好評を戴いております。
BAG’N’ NOUNは街角やすれ違う自転車の肩に、駅の構内でと見かけるようになりました。
しかし、肝心の繊細な服づくりをされていることを忘れてはなりません。
先日よりZABOUの2008年のテーマである「HYBRID STYLE 『遊』について考える」でご紹介させて戴いたとおりで、その中の一つにフレンチアイビーを挙げております。
本日ご紹介のN.O.UN(ナウン) FRENCH BD(フレンチ ボタンダウン) SHIRTSはZABOU流に解釈させていただくとまさにフレンチアイビーなんですわ。
まず、今年のN.O.UNは生地のクオリティーUPから始まっております。もともとデッドストックの生地を使用するなど生地市場に流れているものは極力使用しないという姿勢が粋です。
N.O.UNは普段あまりディティールについては多くを語らない洋服ですがそれがまた奥ゆかしさを秘めている要因でもあります。これ見よがしにテクニックや加工を駆使しているものとは一線を画しております。
白の生地は横節目の浮き出たコットン・リネンで肉厚の重厚感がある生地。ブルーはアメリカモノには少ないフレンチブルーで綾目のしっかり立ったツイル織り、良い生地特有のドレープ感(シワとか撓み)がでております。白と紺のハウンドツース(千鳥格子)は千鳥がハッキリ見える大きさでこれまた肌触りが最高にいい代物です。
ディティールの解説ですが、まず襟は小振りなんですわ。アメリカモノのボタンダウンは、襟のロールがきれいに出るように襟の長さも7~9cmほどあるものが多いのですが、これは5~6cmと華奢で、小さな弧を描く程度に過ぎないのも魅力のひとつ。袖のカフスも同じで小振りでかわいい。
襟と胸ポケットは袋縫いのため表側にステッチの跡が出ないので、どことなく柔らかさが出てます。この襟裏とポケット裏には白の裏地がついていて見え隠れする様が美しい。日本の着物を髣髴させます。「裏地にこそオシャレを」と言われた時代も頷けます。チラリズムの原点でんな。
ボタンもメンズシャツの通常使用するものは11.5mmですがこれは9mmなんですわ。袖口のダーツはブルックスブラザースのそれと同じ。ピンタック状にシワが刻まれてる。そして縫いはもちろん本縫いで袖と脇は3mmでしっかり巻き縫いです。どことなくアメリカの匂い(IVY)も入っている訳でございます。
サイジングは全体的に小振りですがもう細身ではありません。あくまでオーセンティックで普遍性の高い仕上がりになっております。「小粋でかわいらしい」そんなシャツでございます。
「コーディネイトはどないするねん」って? 答えは簡単です。僕たちZABOUのスタッフにお任せくださいませ!