キャッシュウールとは?Rinascenteのニットに使われる上質なウール糸
すっかりZABOUの秋冬シーズンの定番となっておりますRinascenteのウールニット。
今年も入荷が始まりました。




今回は意外とこれまで掘り下げていなかった、素材についてご紹介します。
リナシェンテの秋冬のニットに変わらず使われ続けているのが、イタリアにございますゼニア・バルファ社の『キャッシュウール』という素材。
これがまたすんばらしいので、是非ご説明できればと。
バルファ社のコーポレートサイトの力も借りてまとめさせていただきました。
キャッシュウールとは?

キャッシュウールはゼニア・バルファ社が手掛ける糸の名前です。商品名みたいなものですね。
カシミヤが入ったウールかと思いきや、カシミヤが混紡されているわけではございません。
カシミヤのような抜群の柔らかさを目指して作られているウールの糸となります。
原料は、繊維の直径が19.5ミクロンのエクストラファインメリノウール100%。
ゼニア・バルファ社は、この糸を「カシミヤのような柔らかさと、シルクのような光沢を持つ糸」と表現しています。
カシミヤは入っていないけれど、それを思わせる柔らかさがある。
この特徴が、キャッシュウールという名前の由来を想像させます。
ゼニア・バルファ社について

では、そのキャッシュウールを作っているゼニア・バルファ社とは、どんな会社なのでしょうか。
正式名称は、ゼニア・バルファ・レーン・ボルゴセシア社。
イタリア北部のピエモンテ州に拠点を置く、老舗の紡績メーカーです。
洋服を作るブランドではなく、ニットの素材となる「糸」を専門に作っている会社です。
その歴史は1850年までさかのぼり、長年培ってきた紡績技術と、現代の研究開発を組み合わせながら、世界各国へ高品質な糸を供給しています。
紡績や染色などの生産工程はイタリア国内で行われており、ウールやカシミヤをはじめとする上質な天然素材を、滑らかで美しい糸へ仕上げています。
その中でも、会社を代表する糸のひとつがキャッシュウールです。
キャッシュウールは何が違う?
先ほどご紹介した通り、使われているのは19.5ミクロンのエクストラファインメリノウール。
もちろん上質な素材ですが、ほかでは使われていない特別な原料なのかと言われると、そういうわけではございません。
同じくらい細く、上質なメリノウールを使った糸はほかにもあります。
では、キャッシュウールは何が違うのか。

料理に例えるとわかりやすいのですが、同じ高級素材を使っていても料理人の腕によって、出来上がる一品には当然差が生まれるように、糸もウールの毛(原料)から糸になるまでの過程(加工や染色、品質管理の工程)で出来あがりに差が生まれます。
バルファ社は糸の強度や伸縮性、撚り、太さを確認する紡績段階の検査をはじめ、糸になる前の繊維の細さや清浄度、均一性、出荷前の水分量や性能まで、多くの項目が検査されています。
染色についても研究が重ねられており、単色とメランジを含む5,000以上のカラー研究を行っていると公表しています。滑らかな風合いと上品な光沢に加え、発色の美しさや色の均一性まで追求されていることも、キャッシュウールの特徴です。
実際に生地の見本帳を見た事があるのですが、例えばブルー系でも10色近くあったりと、色に対するこだわりを感じると同時に選ぶ側も大変だろうなと思った記憶あります。
キャッシュウールをRinascenteが料理すると
ZABOUで毎年定番として展開しているのが、キャッシュウールを使った12Gシリーズです。
この12Gの編み地は、ハイゲージらしい品の良さがありながら、柔らかな表情もある仕上がり。
ツルッと綺麗に見えすぎず、ほど良く力の抜けた雰囲気です。
人気の「ヌマネック」をはじめ、基本的にはホールガーメントで作られています。

ホールガーメントとは、身頃や袖を縫い合わせず、一着を立体的に編み上げる製法のこと。
脇や肩まわりに縫い目がないため身体への当たりが少なく、キャッシュウールの柔らかな素材感をそのまま味わえます。
ジャケットやスラックスと合わせるのはもちろん、ジーパンやチノパン、軍パンなどのカジュアルなスタイルにもよく馴染む。
良い糸を使うだけではなく、その素材感を活かす編み方と、普段使いしやすい形に仕上げる。
ここにRinascenteの腕の良さがあるのだと思います。
是非手に取ってみてください。
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