週刊ZABOU「ORIENTAL(オリエンタル)工場見学/関西靴づくりの聖地、大和郡山に降り立つ。」

2026.10.07
Blog

革靴の街と聞かれると、関東だったら迷わず浅草を挙げるだろう。
では関西だったら?実は奈良の大和郡山市は、周辺に靴工場が集まる、日本有数の製靴の産地である。
1947年創業のオリエンタルシューズは、その中の一つ。それまではOEMをメインとしていたが、
自社ブランドであるORIENTALを立ち上げ、今年で10年という。

自社の名前を冠するブランド創設から、コロナ禍を経て
次第に人々の生活様式やビジネススタイルも大きく変化が起こっている。
そんな中で今のオリエンタルが提案する革靴のスタイルが、今のZABOUのラインナップにピタリとハマった。

今回で2回目のPOPUP。
関西靴づくりの聖地で、どのようにしてORIENTALの靴は生産されるのか。
本日はどうぞお付き合いくださいませ。

ビジネスからカジュアルをメインに。人々の生活様式の変化で、ブランドのラインナップも一新。

「ブランド設立当初はドレス寄りのデザインが多かったですが、コロナ禍において人々の生活習慣が大きく変わりました。今ではカジュアルなデザインのものが大半です。」

そう語るのはORIENTAL SHOESの営業、細見氏。

「ドレス寄りのデザインが多かったなか、2019年頃に登場したALBERSはカジュアル化
の流れのなかで日本のみならず海外でもヒット。ブランドを代表するモデルになりま
した。」

Oriental(オリエンタル) 500 ALBERS

Oriental(オリエンタル) 500 ALBERS  ¥82,500‐


端正な顔つきに加えて、日本人の足形にピッタリとハマる木型は、心地よいフィット感を生み出す。
イタリア産のソフトボックスカーフを使用し、非常に足馴染みの良い一足となっている。

細見氏「弊社ではバリエーション豊富にレザーをストックしており、このように様々なレザーを使用して、革靴を作っています。」

Oriental(オリエンタル) 500 ALBERS Antique brown

Oriental(オリエンタル) 500 ALBERS Antique brown  ¥82,500‐

細見氏「こちらはフランス産バーニッシュカーフを採用したモデルで、人気の高い一足です。
バーニッシュカーフとは表面が素に近い仕上げの革で、仕上げ剤を使わないので、お手入れや着用によって味が出やすい革となっています。ということは、履く方によって違った仕上がりになりやすくなっており、育て甲斐のある一足と言えますね。」

と、靴づくりだけでなく、お手入れについても造詣の深い細見氏。

ここから色を入れたり、ナチュラルに、ただ履くだけで自然なエイジングを楽しんだりと、
革本来のエイジングを楽しみたい方にこそお勧めな一足です。

500 ALBERS flex

Oriental(オリエンタル) 500 ALBERS flex  ¥77,000‐

細見氏「今回ALBERSで新しく、型押しレザーのモデルをリリースしました。
フランスHAAS(アース)社のUtah calf(ユタカーフ)を使用しているのですが、
しっかりと油分を含み、足馴染みの良さや、お手入れによって表情の出やすいレザーとなっています。」

細見氏「足馴染み良いレザーに加えて、マッケイ製法で仕上げたALBERSは、非常に軽く仕上がっており、気楽に履けます。」

柔らかいクレープソールに加えて、マッケイ製法で軽量化を図った一足は、ローファーなのに修行要らず。
他モデルよりも少し安価なのもトライしやすい。

012 plain toe Cordovan

Oriental(オリエンタル) 012 plain toe Cordovan Cognac,Burgundy  ¥104,500‐
Oriental(オリエンタル) 012 plain toe Cordovan Dark oak,Black  ¥148,500‐

丸みとボリュームを持たせたトゥに対し、ウエストからヒールにかけてすっきりと絞り込んだプレーントゥ。カジュアルな装いに馴染み、足元を上品にまとめる一足。

細見氏「コードバンは姫路の新喜皮革のSIN CORDOVANを採用。靴用に作られたコードバンでオイルとワックス量を通常よりも増やし、とてもしなやかに仕上がっております。このダークオークの色目は、ORIENTAL別注色アニリン仕上げなので透明感があり、色に奥行きを感じます。」

昨今、20万円アンダーで買えるコードバンシューズは珍しい。
しかも日本人の足に合った木型と、その素材を十分に活かし、返りをつきやすく仕上げされたシングルレザーソールというのも見逃せない。
こちらも、今回のラインナップには欠かせない一足だ。

ショップにはORIENTALの他、スニーカーブランド「TOUN」、また、以前にPOPUPを行った「MID FOOT ADVANCE」と、自社製品、セレクト商品が並ぶ。

細見氏「他の工場だと、スニーカーと革靴では製法が違うので、レーンを分けていることが多いのですが、うちは全てこの工場で生産しております。」

オリエンタルの製品は、本来革が持つ魅力を活かしながらも、足馴染みの良さであったり、足に優しい作りなので安心して履けるのが素晴らしい。今回の訪問で、改めて長い歴史が裏付ける、靴づくりのノウハウが詰まっているのだと再確認した。

ドレスシューズからワークブーツ、スニーカーなど様々なジャンルの靴を、この奈良の工場から世界へ発信する。
改めて西の革靴産地に足を運び、老舗ならではの靴づくりを目の当たりにした。
是非この履き心地を、店頭にて足を通してご共感いただければと思う。

10月16日(金)-19日(月) 大阪店
10月23日(金)-25日(日) 銀座店
WEBSHOP 全日
この記事を書いた人 ZABOU