CRANK PROJECTS / DESIGNER INTERVIEW
スラックスのような生地を、
ファットパンツに。
CRANK PROJECTSのファットパンツに、少し変わった一本が加わりました。
いつものファットパンツらしい、太くて力の抜けたシルエット。だけど、どこか品がある。
その理由は、今回使用したデッドストックのサマーウール生地にあります。
CRANK PROJECTS / FAT501SW
どうしてこの生地で、ファットパンツを作ったのか。
デザイナーの山本氏に、この一本が生まれた理由を聞きました。
01 / THE FABRIC
「パッと見たときに、
いつもの生地とは違うなと思った」
――まず、今回のFAT501SWはどんなところから始まったのでしょうか。
山本: 今回使っているのは、通常展開している生地ではなくて、デッドストックの生地になります。
僕もこの生地をパッと見たときに、普段作っているファットパンツの素材感とは、見え方が違うなと思ったんです。少しスラックスっぽいというか、上品な見え方なんですよね。
02 / WHY FAT PANTS?
「このスラックスっぽさを、
崩れた感じに載せたら面白い」
――素材だけを見ると、もっと綺麗なパンツを作りたくなりそうな生地ですよね。
山本: そうなんです。
それで、このスラックスっぽい生地を、ファットパンツのちょっとゆるくて、崩れた感じのシルエットに載せたら面白いんじゃないかなと。
スラックスをそのまま綺麗に作るんじゃなくて、あえてファットパンツにする。上品な素材感と、このパンツ特有の力の抜けたシルエット。その組み合わせが面白いと思いました。
03 / SAME SHAPE, DIFFERENT FACE
形は同じ。
でも、見え方はまるで違う。
ファットパンツ自体は、今回が初めてではありません。
例えば過去に展開したコットンサージ。同じファットパンツでも、生地が変わればその表情は大きく変わります。
――同じファットパンツでも、今回のものはかなり印象が違います。
山本: そうですね。この生地ならではの組み合わせというか、これでしか表現できないファットパンツになっていると思います。
同じ形でも、生地が変わるだけでこれだけ見え方が変わる。そこは今回、すごく面白かったところですね。
04 / STYLING
だから、いつもの服にも馴染む。
素材には品がある。でも、形はいつものファットパンツ。
特別に構える必要はありません。セントジェームスやワークジャケットといった普段の服に合わせても、パンツの落ち感がスタイリングを少しだけ違って見せてくれます。
05 / THROUGH THE SEASONS
「サマーって名前ですけど、
僕はシーズンで区切らないです」
――「サマーウール」という名前だけを見ると、春夏のパンツという印象もあります。
山本: 名前には「サマー」と付いてますけど、僕はもう、シーズンで区切らずに穿いていくつもりです。
もちろん極寒の、よっぽど寒いときに我慢して穿く必要はないですけど(笑)。それ以外なら、ほぼ一年を通して穿いていけるんじゃないかなと思っています。
CRANK PROJECTS DESIGNER / YAMAMOTO
06 / FAT501SW
上品なのに、
きちんとしすぎていない。
スラックスのような品のある生地と、ファットパンツのゆるく崩れたシルエット。
どちらか一方だけなら、きっとここまで面白いパンツにはならなかったはずです。
いつものファットパンツだけど、いつものファットパンツではない。
山本: この生地だからできた組み合わせだと思います。僕自身もこれから普通に穿いていくつもりです。ファットパンツ サマーウール、よろしくお願いします。




