大人柴田、調和という名の街。

2025.09.17
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地上、人混み、歩道、デパートに、耳に入ってくる外国語。

多数の観光客の波をすり抜ける大男。

どこか余裕さが漂っていて、大人。

彼は柴田。大人柴田。ギンザの街を生きる大人だ。

大人。

纏うトップスはNEIGEのSaint James OUESSANT。ボートネックで9分袖という密やかな‘‘普通‘‘ではないという静かなる告白。
多くを語らない柴田にとってピッタリな1枚だった。

しばらく歩くと柴田は地下駐車場の前で立ち止まった。

「馴染むな。」

そう、柴田は気付いた。パキっとしたNEIGEは街中で浮くことは無く、自然と街に馴染んでいることに。

派手な柄、パキっとしたカラー、みずみずしいアースカラー。
様々な服装が行き交うこの街でも不思議と自分が馴染んでいる。
しかし普通のカットソーではない。積み上げてきた歴史のある服を超えた存在。OUESSANTなのだ。

OUESSANTソリッドは映える色ではなく、馴染む色。

気付きを得た柴田は地下に潜っていった。

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翌日。夜。心なしか喧騒の無いギンザ。

柴田は異なる表情をしていた。

裏通りを歩いている柴田は、いつもと異なる佇まい。
ガラス越しに流れるジャズの音、高そうなグラスが交わされる音。

「馴染むな。」

柴田はまたしても気付いた。
派手じゃない、でもどこか主張のある柄で、さりげなく銀座の夜に馴染む。
またしても馴染んでいたのだ。

彼自身は乙女座である。

自分で気づき、自分で驚いた柴田は、思わず手に三角形を作る。山羊座だ。

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場面場面によって馴染むウエッソン。シーンによって、相手によって....

そんな使い分けをするのが面白いと感じた柴田は、バスに乗って千葉方面に帰っていった。

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この記事を書いた人 坂本
いつも渋谷におります。