紳士には革手袋が必要です。
晩秋の気配を迎え、冬の足音もそう遠くない中、コートやダウンといった重アウターに手を伸ばす方も多くいらっしゃることでしょう。
そんな時、スタイルを一層格好良くまとめ上げてくれるのは、重アウターに見合う存在感を備える小物です。
マフラー然り、ソックス然り、この辺りは欠かせません。
そんな中でご提案させていただきたいのが革手袋です。
暖かくて実際的で、クラシックで上品で。
まさに紳士の皆様のための小物です。
さて、ZABOUでは昨シーズンの暮れから手袋を手掛けるブランドとお取り組みさせていただいております。
国内屈指の手袋の産地である香川の老舗、『KURODA(クロダ)』です。
名産地の老舗だからこその高度な生産背景で、日本人の手形に合わせた手袋を世に送り出しています。
とりわけご紹介させていただきたいのは革手袋。
インポートの値上がりの止まない昨今ですが、革手袋は特にそれが顕著です。
そうした情勢にあっては、クロダの擁する随一の技術と手頃な価格は一層魅力的に映ります。
今回は、そんなクロダの革手袋についてご紹介させていただきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
Italian Sheep Glove
クラシックな顔つきのレザーグローブ。
掌側に縫い目を出さないピケ縫いや、新指と呼ばれる特殊な親指部の裁断よってフィッティングを高めています。
ミニマムな顔つきながらも仕様は抜かりなく。
ハイ・スタンダードな一双です。
ライニングはカシミヤ100%。
ウールよりも軽量で保温性に優れ、肌当たりは抜群。
ライニングとしてはこれ以上ない素材です。
表地にはイタリアの名門、ポルトラーノ社のラムレザーを。
キメが細かく均一で、しっとりと伸びやかな革は分かりやすく高級感を覚えさせ、所有欲をくすぐります。
昨年末に購入させていただいたスタッフ私物は良い具合にエイジングしてくれました。
しっかりと手に馴染むストレスのない着用感は、柔らかいラムレザーだからこそです。
正統派な一双だからこそ、まずは分かりやすいスタイルで。
バブアーとお召しいただければ、質実剛健なブリティッシュ・スタイルを一層完成度の高いものにしてくれます。
Harris Tweed Glove
これまたクラシックな一双です。
言わずと知れたスコットランドのハリス・ツイードを甲に配した大人な顔つき。
ピケ縫い、新指といった拘りのディテールは据え置きでお楽しみいただけます。
それでいて、こちらには親指と人差し指に電導革を採用。
グローブを着用したままスマートフォン等を操作していただけます。
スマホ対応につき、ビジネスシーンではとりわけ使い勝手が良いことと思います。
日本人の手形に合わせているからこそ、指先の余りもなく、グローブを着用したままの操作を苦にしません。
そんな高機能性とはうってかわって、それを微塵も感じさせない顔つきが秀逸です。
ハリス・ツイードの賜物と言えます。
ご提案の通り、ビジネスシーンをイメージしたスタイルで。
ZABOUの冬のビジカジの決定版。
もちろん、それを支えるのはクロダの手袋です。
Italian Sheep Belted- Touch Panel
より高いフィッティングをお楽しみいただけるベルテッドもございます。
こちらもピケ縫いと新指を採用していますが、カシミヤのライニングに加え、電導革によってスマートフォン操作にも対応しています。
クロダの技術の粋を極めた一双と言って良いかもしれません。
ベルトはフィッティングを高める利便のためのディテールですが、ファッション的な観点からも歓迎すべきものです。
程良い武骨さを演出してくれます。
表地には上述のポルトラーノ社のラムレザー。
先にご紹介させていただいたブラックの手堅さも良いですが、タンの絶妙なニュアンスもこれまた良い仕上がりです。
手に馴染む前の、ハリのある様子は良いエイジングを期待させてくれます。
実用品としてよりも、工芸品のような美しさを感じさせます。
武骨なニュアンスを活かして、モッズコートと合わせたスタイルで。
クラシックなスタイルですが、それでいてカジュアルで肩肘の張らないスタイルです。
Goat Suede Glove
傍目での温かみは一つ抜けたスエードのグローブです。
カフス部分は折り返しのリブなので、防寒としてはこれ以上がありません。
ライニングは毛足の長いボア。
化繊だからと侮ることなかれ。
ふっくらとした肌触りが非常に心地良いです。
もちろんピケ縫いと新指は標準搭載。
国産らしい丁寧な仕事です。
表地はゴート(山羊)のスエード。
軽量ながらも耐摩耗性に優れ、型崩れにも強い素材です。
案外見かけない素材ですが、頼もしい機能を備えています。
こちらはユーロミリタリーな装いで。
グローブがヘビーデューティな印象に一体感を与えてくれています。
紳士には革手袋が必要です。
高度な生産背景で、日本人の手形に合わせた手袋を手掛けるクロダをぜひご覧ください。