小坂 こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
早速ですが、今回はただただ私物のRESOLUTE(リゾルト)自慢にお付き合いいただこうという趣旨の元でお送りいたします。
現在、僕の手元には7本のリゾルトが。
それぞれに個性があり、眺めているだけでも楽しかったりします。
とは言え、ブログという体裁を採っている以上、文言による解説を欠かすわけにはいきません。
そんな運びで、約4ヶ月ぶりに小坂調教師にお越しいただきました。
オフシーズンの夏には出入り禁止を言い渡されていたそうです。
しかし、オンシーズンの今、小坂調教師の登場を待ち望むお声を頂戴いたしましたので、ここに堂々復活と相成りました。
因みに、これからご紹介する個体の調教の全ては小坂調教師によるものですが、今回はコメンテーターとしてお呼びたてしておりますので、第三者的視点からのコメントを頂戴いたします。
前置きも程々に、今シーズンも小坂調教師にお付き合いください。
それでは、よろしくお願いいたします。
710
●サイズ：W28L31
●着用期間：14ヶ月
中々良い感じに仕上がっているんじゃないですか？
欲を言えば、もう少しアタリにメリハリがあると嬉しいですね。
ただ、端正な身体つきが特徴の血統ですからね。
ジャケットなんかと合わせることも考えると、これくらいのアタリが丁度良いのかもしれませんね。
リゾルト産駒では最も華奢ですから、それを活かしたスッキリめのコーデに使ってあげたいですね。
いずれにしても、小坂厩舎を代表する1本です。
711
●サイズ：W27L32
●着用期間：N＋6ヶ月(前田厩舎から転厩)
ちょっとユルいですね。
もう一段アタリのコントラストが欲しいところです。
夏にキツめの調教をつけてみたのですが、全くのノーリアクションでした。
僕には少し小さいサイズですが、それでもジャストサイズの710よりは大きいです。
ゆったりしたコーデとも折り合える操縦性の高さがこの個体のウリですね。
レングスも良い具合です。
軽くクッションをつけても良いですし、折り返しても良いくらい。
それだけに、ユルさを解消できれば言うことなしなのですが……
711
●サイズ：W28L32(L30相当)
●着用期間：10ヶ月
この個体もちょっとユルいですね。
夏に使うことが主だったようですから、プール調教(洗濯)をつけ過ぎたのだと思います。
レングスを少しだけ短めに仕上げたことや、生地の薄さから夏への適性はズバ抜けているのですが、これが裏目に出た形ですね。
僕自身は気に入っているんですけどね。
サンダルやらローファーやらと馬が合うみたいです。
712
●サイズ：W28L31
●着用期間：13ヶ月
頻繁にプール調教をつけている割にはアタリがついていますね。
この血統に特有の毛焼き処理が、こうした結果をもたらしたのだと思います。
色落ちが早く、アタリもつきやすいので、他と比べて早熟ですね。
調教次第では、クラシック期から堂々たる仕上がりとなるでしょうね。
710と似たような使い方になりますが、710よりも穿き手と折り合うのが上手いです。
ワタリが太いですからね。
穿き手にストレスを与えない、素直な個体です。
712
●サイズ：W28L33(L32相当)
●着用期間：N＋6ヶ月(前田厩舎から転厩)
実はマイナーチェンジを繰り返すリゾルト。
この個体はブランド初期のもので、現行品とは生地が違うらしいです。
そう聞かされてなお、調教をつける身としては違いが全く分かりません。
調教師の風上にも置けませんね。
プール調教を多めにつける方針の前田厩舎製とあってアタリは弱いですが、アタリのつきやすい個体ですから今後の調教次第ではアタリをしっかりつけてやれると思います。
将来性に期待のかかる個体です。
714
●サイズ：W28L32
●着用期間：6ヶ月
短い期間でそこそこハードなプール調教をつけたようですね。
小坂厩舎の仕上げらしく、アタリは弱いですが、全体的に青みがかった色落ちをしています。
大柄な身体に比較的薄い生地とあって、アタリがつきづらい傾向にもありますからね。
アタリをつけようと思ったら、スパルタ調教が必要になるかもしれませんね。
この個体も操縦性が高いですね。
AA710
●サイズ：W28L31
●着用期間：4ヶ月
気性の激しそうなルックスに対して、高い操縦性がこの個体のウリですね。
白いトップス以外とは何でも折り合えます。
夏は淡い色のトップスと合わせて爽やかに、冬は重たい色と合わせてコントラストをつけてあげると良い雰囲気になります。
あまり調教をつけられていませんが、生成りの糸を使っているのでそれなりの色落ちも期待できます。
他の個体が充分に仕上がったら、本格的に調教をつけてみたいですね。
といった運びで、全ての私物をご紹介させていただきました。
小坂調教師もおおはしゃぎで飛ばしまくりでしたね(57.5秒/1000m相当)。
デニムの調教は非常に楽しいです。
調教の質や程度が、デニムの表情に直接影響を与えますから。
デニムの表情から自身の調教を振り返ったり、人様の調教を考察してみたりするのも一興ですよね。
リゾルトは何本あっても良いですし、濃いデニムが見映えする季節です。
今年のリゾルトフェアもぼちぼちと近づいてきたことですから、ぜひ皆様もデニムの新調を視野に。
お手元に置かれた暁には、ぜひとも小坂調教師の調教談義に付き合ってやってください。
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。
