谷川 早いもので明日で霜月（しもつき）も終わり、明後日からは師走（しわす）でございます。師走の声を聞きますと何とも気忙（きぜわ）しくなって参りますが、みなさまどうか「急ぐともこころしずかに手を添えて 外に漏らすなマツタケの雫（しずく）」（詠み人知らず）で参りたいところでございます。
ところで、見栄を張って銭湯なんかでマツタケの皮を必要以上に剥いたりしてませんか？ いいんです自然のままで。日本人の約7割の方は「仮に剥けてる」という仮性でございます。いいんです本番さえしっかり役に立てば。 え！？ 「皮」じゃなくって「革」だって。
えー、ずいぶんと枕が長引いてしまいましたが、そろそろ仕事でございます。
ワタクシ、手袋はいつの頃からか革製でございます。もうずいぶん長いこと「革」を使っております。もちろん街用ということでございます。ＴＰＯに応じて使い分けておりますゆえに、ジョギングはナイロン製、スキーはゴアテックス製、大工仕事は布製、街用は革製ということでございます。過去いろいろ試してみたのでございますが、何だか街用に布やナイロンが頼りなく思えてしまうのでございます。ワタクシのワードローブにはむしろ布やウールなんぞが適しておるようなのでございますが、やっぱり多い日も安心の「革」なのでございます。
革の手袋にはある種の「あこがれ」みたいなのがあって、やっぱりカッコイイよな～って思っちゃうんです。ハイ。映画の中のスティーブ・マックィーンやジャンポール・ベルモントは軍手はしてまへんからな。アラン・ドロンが「やっぱ手袋はゴアテックスだよね。」なんて言うたらひっくり返ってしまいます。男はつまらないコダワリの中で生き続ける動物でございますから・・・。
そんな時そっとひと言、健さんのように「不器用ですから・・・」とひと「革」むけた男になりたいものでございます。お後がよろしいようで。
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