ZIS-T この一枚。 堀田編

 20代前半の頃は、なんだかファッションがしんどくてしゃあなかった気がします。お金をつぎ込んでもつぎ込んでも、なかなか自分が思うオシャレな自分、なりたい自分に近づかない。あともうちょっと、あともうちょっと服を買えばオシャレになるのだろうと、まるで催眠にでもかかったようでした。

 そんなある日、母親より連絡があり、幼馴染が東京でブランドを立ち上げて、その事で雑誌に載るらしいと。すぐにそのメジャーファッション誌を購入して読み、なんとも言えない気持ちになったのを今でも覚えています。

 自分で作ったというTシャツを着たその幼馴染は、雑誌のコメントに
 「Tシャツは名刺みたいなもの。自己紹介なんです。」
 と、さらり。だいぶ前を行かれてるなと感じながらも、深く感心しました。僕は頭が固かった。カッチカチやぞ(笑)。

 何事も”楽しむ”事を忘れてはいけませんな。

CREATOR‘S REAL FACE IS MEDIOCRE.=クリエーターの素顔は、案外普通だ。(笑)』

 この「(笑)」が大切ですよね。ファッションで綿密な計算をするのも大好きなのですが、やはり毎日ワクワク楽しんでいたいワタクシ。プリントTシャツは、結構”ノリ”で選んじゃいます。だって、その方がシンプルで楽しい!その思いはきっと、季節も手伝って楽しさを増すし、「僕こんな人ですねん」て、自己紹介にもなる。それがいずれその人らしさとなって表れ、ますますファッションが好きになるはず。ZIS-T、オススメです☆

  
-おまけ-
 『ZIS T-SHIRTS(ジスTシャツ) 受注会』の会場に置かれた、謎のオブジェ…これも遊び心??

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