エリザベス女王が雨上がりのロンドンの街で水溜りを前に躊躇していたところ、一人の紳士が近づいて来て自分の着ていたコートを脱ぎ、その水溜りにサッと掛けエリザベス女王を渡り賜わせた後、そのコートの水を払い落とし、もう一度羽織って通り過ぎて行った。
これはバーバリーだったかアクアスキュータムだったか失念してしまったが、有名な話。
もう一つ。ボギーことハンフリー・ボガードが『カサブランカ』の中で見せた雨の中を傘も差さずに来る筈も無い女を駅で待ってるシーンなんかはもうたまりません。これは正確にはトレンチコートなんですが、コートの着方の大先生として今なお多くの男達、いやご婦人方までをも魅了してくれます。
ボギーのように死ぬまでに一度はコートにボルサリーノ被って『君の瞳に乾杯』なんて歯の浮くような台詞を言うてみたいもんです。笑
泪橋のたもとや公園のブランコにいた矢吹 丈(あしたのジョー)もコートを着てます。ええ男は皆コート着てますなー。「燃えたよ。燃え尽きたよ。真っ白な灰になるまで。」
いつだったか(*1)このブログで「男は黙って背中で語る生き物。その背中の大きさが云々」と申し上げた事がございました。やはりその言葉に偽りはこざいません。 そうなれるか否かは別問題として・・・(笑)
モデル:身長176cm 体重66kg Sサイズ着用
J.CREW ステンカラーコート カラー:サンドベージュ サイズ:Sのみ プライス:¥20,790-
(*1)このブログについて詳しくはコチラのブログ→2008/11/02(日) N.O.UN(ナウン)ステンカラーコート