アンティークウォッチの魅力

僕はアクセサリーをあまり身に付けないが、男が身に纏う装飾品の中で腕時計に限っては例外だ。勿論、時間を正確に知るために必要不可欠な道具であることには代わりないがファッションとしての側面も非常に奥深いものだと思う。

「何故、谷川さんはROLEXなんですか?」と堀田君に訊かれて、思い出すのに2~3分。「何故だったのか?」思い出せない。それでも記憶を辿っていくと・・・ やっぱり『憧れ』があったんかな!?と思う。 当時は(今ほど種類が多くない)数少ない雑誌をよく見てた。『敏腕バイヤー〇〇さんの腕時計、拝見!!』なんて特集記事があったら穴が開くほど読んだり写真を見た。情報が今ほど無かったので雑誌に載っかってる人(ちょっとした有名人)はこんなんが好きで、とかバイト先の先輩にエピソードや裏話を語ってもらったりした。そんな時間がすごく楽しかった。

その時にROLEXのEXPROLERⅠ×TIFFANYのダブルネームなんてのがあって、それに参ってた。IWC×PORCHE DESIGNのコンパス付きなんかもええなーとか思ったり。映画や時おり出会うカッコええ人の腕時計や小物はすかさずにWATCHするという習慣が出来てしまい今に至る。ちなみにルパン3世(モンキーパンチ著)の次元大介はROLEXのサブマリーナをはめてる。笑

でもやっぱり古いものに惹かれます。機械時計は手入れをしたら100年はもちます。100年でっせー!僕らより寿命が長い。勿論、読者諸氏も祖父や父から譲り受けられた時計を大事にされてる方も多いと思う。当時の技術が今の世にも充分通用するし、下手をすると今よりも生産効率の悪い環境でもっと丁寧に拵えられてた可能性が高い。だから機械も洋服も素敵なものが多い。現代技術に敵わないけど質実剛健さは今の世に劣らない。

いい相棒(=アンティークウォッチ)に出会うきっかけになればいいと思ってる。
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