閑話休題

おとなになって毎日を過ごしているうちに見えなくなるものがあります。

先ごろ実家に用事があって行きましたところ額に入った誌が壁にかけられてありました。

もちろん読みました。宮沢賢治の『雨ニモマケズ』です。あまりにも感動したので全文を掲載させていただきますので長いけど読んでみてください。

『雨ニモマケズ』

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 

慾ハナク 決シテ瞋(オコ)ラズ イツモシヅカニワラツテヰル

一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ 

アラユルコトヲ ジブンヲカンジヨウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ツテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ 行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクワヤソシヨウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ ミンナニデクノボウトヨバレ

ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ

日本の文化の象徴とも言うべき清貧の思想です。松尾芭蕉や吉田兼好など風流な生き方を送ったひともいますしね。見た目陰気な感じもしますけど、実はこんなに面白いこともないと思います。

今の時代にそぐわないかもしれませんがもう一度立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。
アラユルコトヲ ジブンヲカンジヨウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズはかなり難しい事ですけどね。笑

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