アメリカ出張(BOSTON2)

ここにあったはずのSHOPが無い。あそこにあったレストランが無い。
でもそうかと思えば8年前と同じ顔があった。そうこうして歳月が流れています。
久しぶりに会うと妙に懐かしい感じがして微笑ましいが商売相手。そこはお互いシビアになります。

 よく日米両国の比較や考え方の違いなどが論じられてます。かく云う僕もそのギャップから随分苦い思いをしたり偏見でものを見たりしておりました。が、しかし違って当然。 文化も言葉も超えた人間対人間と思うと気が楽になります。そう僕もオッサンになったんやなーと思う。

昨日はALDENの本社に行ってきましてん。長いことBOSTONに通っているのに初めて行きます。どんな風にこしらえてるんかいっぺんこの眼で見てきたろと思って朝いちから行きましてん。 

近くまで来て分からなくなったのでガソリンスタンドでオッサンに「ALDENっていう靴の会社この辺にある?」って訊いたら「んー、知らん。知らんけどもう一人のオバはんに訊くわ」っていうてくれました。今度はオバはんが「んー、私も知らん。知らんけどもう一人の整備工の兄ちゃんに訊くわ」って。ほんだら兄ちゃんが出てきて「あー、この道戻ってロータリーをぐるっと回って18号線を南にちょっと行ったらレストランがあってそのレストランの手前を左に入っていったら突き当たりにあるわ。」って。完璧やん!その通りでした。

ほんで受付で「AKIと言います。(外国では日本人の名前は覚えてもらいにくいので僕は自分のことをAKIと名乗ってます。)日本から来ました。工場を見学したいのですが。」と言うと受付のオバちゃん一瞬無愛想やってんけど。「ちょっと、待ってね。」って言うてから、あちこち内線電話かけてくれて「日本からお客さまが見えてるわ。うん、そう。あら誰もいないの?そう、じゃあ。」って。あかんかなーと思いつつもオバちゃん頑張ってくれよった。

なんと出て来たのんは副社長やんかいさ。「ボブって言います。はじめまして。」「はじめましてAKIと言います。日本から来ました。今日は工場見学をしようと思いはるばる来ました。」「そう、それはどうも。でもね今日はあいにく皆が出払ってて案内できないんだよ。」「いいぇ。お構いなく。勝手に見ますよってに。」「そりゃいかんよ。工場内は危険だしそれに触っちゃいかんもんもある。」「そないに言わんとちょこっとだけ・・」「あしたもう一度来なさい。」「明日は予定があるから駄目ですねん。」「でもわしにもどないもできん。」なんてしばらくやりとりしてましてんけど、ついには僕が折れて「ほんだら靴一足分けてくれへん?」と頼んだら「ええよ。」って。無料(タダ)かなーと思ったらそんな世の中甘くないわな。きっちり請求してきよったわ。笑

そんなこんなで珍道中やってます。(写真アカンかったから帰ってからUPしますわ。!)

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